In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

写真を撮ることのすすめ。

 

 

 

 

協力隊をこれから受ける人、今から行く人。どちらにもぜひ勧めたいのが、「写真」を撮ること。

 

そしてできるなら、まず最初は、

 

ミラーレスやハイエンドコンデジと呼ばれるカメラよりもファインダーを覗けるタイプの一眼レフで撮ること。

 をおススメしたいです。

本格的に一眼で写真を始めてだいたい十年くらいになるけれど、自分が写真を始めたきっかけは、祖父の影響が非常に大きい。

 

祖父は、戦前、現在でいうところの芸大に行き、戦争を機に、更に薬学部を卒業。

 

その後、徴兵を受け、国内で軍務に携わった後に終戦を迎えた・・・という、おそらく当時として割とハイカラかつ珍しい経歴の持ち主であった。(曽祖父が、京で、着物の染め、デザイン?を生業にしていた(らしい)ということもあったと思うが。祖母によると、祇園等にも卸すくらい割りと繫盛していたらしい)

 

そのため、もともと写真に対して造詣が深く、終戦後、中学校で教員として働く傍ら、自分の家に暗室を作り、ほとんどセミプロみたいな感じで、多くの賞をとっていたようだ。(自分の家に現像室や多数のトロフィー、賞状があったから)

 

そんな祖父の部屋には、多数の写真集があり、物心付いたときには、その写真集を眺め、カメラをいじくっていた記憶がある。

 

今となってはアレなのだが、自分の最初の「性」への目覚めは、おそらく祖父が定期購読していたアサヒカメラという写真雑誌の、裸体写真という、よくよく考えると、エロ本とかではない、割と高尚な性への目覚めだったのではないかと我ながら思う。

 

 

 

アサヒカメラ 2014年 07月号 [雑誌]

アサヒカメラ 2014年 07月号 [雑誌]

 

 こんな感じね。

 

といっても、自分が写真を始めたのは大学生になってからで、しかも本格的にバイト代貯めて一眼買ったのは、旅行の為。

 

学生時代にハマった一人旅をもっと、綺麗に記録に残したい・・・そんな思いからだった。

 

では、なぜ、ファインダーつき一眼レフをお勧めするのか。

 

正直なところ、現在のカメラは画質で言えば、ミラーレスも、ハイエンドコンデジも素人目にはそこまでわからないかもしれない。

 

特にスポーツなど激しい動き物を撮らなければ。

 

一眼レフの最大の特徴であり、売りでもあるレンズ交換も

 

協力隊に行く際には、荷物の制限等で、そこまで多くのレンズを持っていくことは不可能だ。(自分も、汎用性の高いレンズ一本と、単焦点一本のみ。それ以上は荷物的に無理だった)

 

ではなぜ?

 

それは、端的に言うと、自分が、どのように被写体を見ているのか。

 

ということをファインダー覗くという行為を介してより詳細に把握できる。

 

ということが大きい。

 

撮っていく枚数を重ねるごとに気づくけれど、ただの集合写真じゃない、ファインダーを除く写真には、その人の被写体を見る「癖」

 

というのが必ず出てくる。

 

そのような写真は、あとから見返すととても面白い。

 

また、

 

なにより、そのようにキチンと考えて撮った写真は、自分がその時なぜそのような構図で撮ったか。

 

ということを、意外なくらいしっかり思い出させてくれる。

 

「この写真を撮った時そういえば、周りはこんな感じだったな」

 

みたいなことをかなり鮮明に覚えているのである。

 

これは本当に。

 

また、もう一つ写真を本格的に始めて気づくことは、

 

テレビや映画などのカメラワークに関心が向けられること。

 

特に、映画などをしっかりと観ていると、素晴らしい映画は本当にカメラの構図が素晴らしいことに気づかされる。

 

集合写真や友達との写真はもちろん大切な宝物です。

 

でも、自分の眼で見た風景を切り取れる写真。

 

そのような写真を撮ることは本当に楽しいし、奥が深い。

 

だから皆さん。

 

ぜひカメラ、初めて見てください。日本だと昨今の世の中を見ていると、ここまで一眼を堂々と今後中々撮れる機会もなくなってくるかもしれない。

 

正直、協力隊受かったからからはじめる・・・という人。

 

まずは、中古や型落ちでも全然構わないと思います。

 

二年の間にどんどん使い倒すくらい使って、

 

それで興味が出たら、自分の使い方に合ったカメラを選ぶのがいいのではと。

 

おススメが聞きたい方、気軽に言ってください。

 

わかる範囲でお答えします。