旅の続き、セレンディピティ、そして旅も終わりへ。
初日を終えた僕らは、夜、個展兼、寝室の部屋で就寝。
ただ、なんとなく寝付きが浅く、朝の6時には目が覚めてしまいます。
旅だから早いのもあるのかもしれないですが、それに加えて、少し、緊張感のある状況にいると、病院時代のオンコールを思い出して、あまり寝れない習性が染み付いているのかもしれません。。哀しい。
さて、朝目が覚めた僕らは、10時の家プロジェクトまで、しばしの別行動。
みんなといるのもいいけど、やっぱりこういう一人の時間。自分はちょっとは無いとダメなタイプみたいです。
自分のペースで歩けてすごく楽しかった。
帰ってきたら、ちょうど、ママさんと鉢合わせ、しばしの談話です。
ママさん、どうやら、オレらの関係が結構不思議だったみたいで、事情を話すと
「面白いですねぇ!!でも、それだけ信頼関係があるってすごい素晴らしいですねぇ!」とすごく賞賛してくれました。
これもひとえに僕の・・・やめときます。あとで・・・・むにゃむにゃ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル.
さて、家プロも終わり、一行は直島を離れ、倉敷へ、そこでもう一人と合流し、渋滞に阻まれながらも、
二日目の目的地 湯郷温泉「かつらぎ」へ。
くるのは、実に6年ぶり。
ここは、とても思い出深い温泉宿です。
自分が、初めて、旅に出たタイ旅行で友達になった女性。その女性の結婚式で訪れました。
二十歳そこそこの自分にすごく皆さん優しくて、
友達の女性自身が疲れていない中、5、6人の三次会まで旦那さんがさそってくれて一緒に飲んだ。そんな楽しい思い出しかありません。
それから6年。こうやって再び訪れることができ。とても嬉しい限りです。
温泉にまったり入って、ご飯食べて。
それだけでもすごく嬉しかったんですが、ここで、さらに嬉しい出来事が。
3次会で出会った、当時の料理長さんで、今はヨガの先生をしてらっしゃる方が偶然当日レッスンでその前に少し会えると連絡をいただき。
mixi時代から日記を読ませていただいてて、ヨガの先生になるのにインドへいって実際に学んできたり、すごくその当時から興味深く読んでいたので、会えることがすごく嬉しかったです。
・・・で当日、だいたいこの時間くらいにいるよーということだったんで、ロビーにおいてあるiPadいじくってたら、向こうから声かけてくれました。6年ぶりでしかも一回しか会ってないのに、声かけてくれるくらい覚えてくれててすごい感動しました。
・・・・で談話。
彼女の話は、とてもなんというか、自分の中にあるのに心の片隅でいじいじしている好奇心を、おりゃーとつかみ出してくれるような話でした。
その当時、旅館の料理長という立場なのに、
「なんか、ある日、刺身を切ってて、これなら誰にでもできるよなぁ。私にしかできないこと、ないだろうか。そうだ、ヨガをやろう、ヨガなら私しかできないことかもしれない」
そう思って実際にインドに行って、今は実際にヨガの先生をしてらっしゃいます。
「旅行好きだったから、旅行してて、最低限の英語くらいはできたけど、学校で、ぜんっぜん英語できなくて、半泣きになりながら訳してたよ。でも、切羽詰まったり、仲良くなりたい友達ができると、そのために頑張れたなぁ。」
「ホントに世界中から、いろんな人が来る。そして、みんないろんな英語を話す。私が仲いい人は、香港人だし、私のヨガの先生は、レバノン人。面白いよね〜」
ことばの一つ、一つ、が、心を刺激される。そんな、ひと時でした。
そして、だからこそ、感じました。
「深く関わってゆく。その裏側で、それまでの人とズレてゆく。流れが変わるのがわかるけど、どうすればいいかわからない。全長20.8km世界一過酷なコース、ニュルブルクリンク。その道を知るGT-Rは、やはり限界が“太い”と思う。だから首都高でもFDにはできない走りがGT-Rはできる。究極の首都高SPL。いちばんの近道はGT-Rだろう。GT-Rならいちばん早く着く。でも近道はとうらない。近道は裏切る。オレはずっと、そう思っている(湾岸ミッドナイト Vol.40,pp65-67)」
車での移動中に、助手席の友達と2人で話してたとき、彼女がポツリと言った。
「私は、結婚しても、ずっと、旧姓の名前のままのように、生きていけると思ってたし、生きていきたい、自分らしさは変わらないと思ってた。 でも結婚して1年くらい経って、ようやく、自分が相手の名前の下で、違和感が無くなってきたかな。」
なんだろう。彼女達とは10年以上の付き合いで、毎年のように、というか毎年会っていたし、ある程度似たような環境に育ってきていた。その基盤が変わらなければ、関係もそんなには変わらないと思っていた。
でも、今回の旅で、時間の軸、価値観、そういうものが、少しずつ、ズレてきているのを、長時間行動を共にしたことで、はっきりと実感した。
触れ入ってはいけない領域が以前よりもお互いに増えている。
高校時代のように、限られた世界じゃなく、お互いの世界を知って、そして、それを基盤に生きていくようになってきたのかもしれない。そう感じた。
でも、それが悪いことではない・・・そう思う。
お互いの人生を大切にしていきつつ、相手との関係の根本を大事にできれば。改めてそんな風に思った。
周りの人からは誤解されるが、自分にとって彼女達は、人生の友と呼べるような、一生つき合える可能性がある友達だから。
そんなことを思いながら、旅は終わりを迎え。
僕らは、お互いの日常に戻って行く。
この岡山での研修は、色々と気づかされることばかりだ。