In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

かっこいいオヤジ達の名言はやはりかっこいい。

最近you tubeで湾岸midnight という漫画のアニメが配信されているのを発見し、食事の際に一話ずつ見ています。

[youtube=http://youtu.be/HieDJaduquA]

主人公のアキオ君の声優がなぜか小栗旬で、それだけは気に食わんが(イメージと違うのと棒読みなので)

フェアレディZの初期型。S30Zと、ライバルの島達也ことブラックバードのポルシェ911ターボの首都高走行シーンは、かっこいいの一言。車好きにはたまりません。

この漫画はもちろん車をメインに話が進んで行くストーリーなのですが、自分にとってこの漫画はとても人生に影響を与えてくれた漫画です。

主人公2人を含めた、周りのオッサンチューナーとチューニングという車の改造、そしてバトルを通したやりとり、オヤジ達の発する言葉。これこそ、この漫画の魅力であり、一部からは湾岸ポエムと絶賛されるほど、哲学的な発言をしてくれます。

自分がこれを読み始めたのは、ちょうど自分がシルビアS15に乗り始めた大学1年のとき。

そのとき、わからなかった言葉も多かったですが、10年近くたって、初めて真意がわかったり、

意味がわからないまま、その言葉を信じてきたことで、逆に今になってその言葉の意味がわかった。

そんな言葉がたくさんありました。

今、自分が、こうやって青年海外協力隊に行くことを決めたこと、そしてその前に、動物病院で働こうと思ったこと、そのきっかけの一つにこの漫画の言葉があると真剣に思ってます。

例えば・・・

自分の中で、ボランティアへ行くと決めたきっかけに、一つの出来事があった。

・・・それはインドでのこと。

インドで仲良くなったお姉さんに、マザーハウスのボランティアに行こうとさそわれた。

もともと、自分も行ってみたかったという思いがあったので、バラナシ、コルカタ、両方で、そのお姉さんにくっついて、ボランティアという活動をさせてもらった。

でも、実際にしてみると、自分が、その、マザーハウスの住人の人たちと心を通わせれない苦痛でいっぱいだった。

シスター達の指示を受け、作業を黙々とこなし、こちらが喋りかけても何も反応を示してくれない人たち。

その人達に、ご飯をあげ、マッサージをして・・・・

自分は、その人たちの人生に何か、刺激を与えれたのだろうか。

自分がいなくても、また次の日が来たら、自分みたいな数日のボランティアの人が、彼らを世話する。

じゃあ・・・自分である意味はあるんだろうか。

そんなことを考え、とても悶々としていた。

特に、それは、マザーハウスにさそってくれた、彼女が、道中話してくれた、この話を思い出すたび、より鮮明に思い出す。そして、正直に少しの羨望と嫉妬を覚える・・・

http://blog.livedoor.jp/yuiko777/archives/51456234.html

ブログから抜粋。

この話を書いてくれた女性を含め、このインド旅で出会った友人はかけがえの無いものだ。

2人とも(というかインドで仲良くなった人はみんな)、人を取り込み、周りを明るくできる。そんな人たちだ。確かに、自分の周りを見渡すと、世の中にはそういう人たちがいる。

・・・でも、痛切に感じるが、自分にはどうやらそういう能力はないみたいだ。

一人一人を大切にし、仲良くはなれても、大多数の人と空気を共有し、仲良く、というのは自分にはなかなかに難しい。

そんな思いの中で、でも、それでも、自分は、こういう世界を知ってしまったからこそ、

自分の培った技術・経験を活かして、それを介して人が笑顔になって欲しい。そういう風に思った。単純に何も文化的背景の土台とかが無い中で仲良くなる。。そういうことは自分の性格ではなかなかに難しいと思ったから。

そんな時に、後を押してくれた一つがこの本だった。

・・・最初は、(まぁ就職失敗したのもあったけど)協力隊、卒業直後でもいいと思った。とにかく、海外に行きたかったら。

でも、それもなんとなく嫌だった。自分に何も、獣医学部といっても、獣医師として、プロとしての経験が無かったから。

ーーーちゃんと今の自分を認めろって。今の自分をちゃんと知って、それから高みを見ろって。今の自分を受け入れられないからお前はいつも落ち込むんだと。今の低い自分を受け入れるのは弱いことか?いや、逆だろうって。(くくく、なんか小学生に言ってるみたいだな)

-----まんまデキの悪い小学生でした。自分のテストは50点なのに、100点の奴を見てケチつけてただけ。人を認める、自分を認める、今の事実を受け入れる。で、否定するならそこから。認めろよ、その上で否定しろ。話はそこからだろう、そこから動くだろうと(VOL.32,pp28-29)」

キツく、しんどいと言われる小動物臨床で、とりあえず経験を磨こう、そう思ったのも、こういう言葉があったからだと思う。そして小動物で辛いときには、この言葉を思い出した。

ウマくいかないその状態…

実は その裏に「新しい流れ」があるコトには気づいていない

たとえば人生にはある日突然に

加速がつくように変わる時がある

階段をいっきに上がるように視野が広がり

見えなかったコトが見える時だ…だが その時に

動けない人がたくさんいる

停滞した流れの時に

自分を作っていなかったからだ

次の流れにそなえ

いつも爪を研いでおく

そして僕は、いまここにいる。

正直、小動物臨床の経験が現地で役に立つか、なんて自分にもわからない。知識なんて役に立たないことのほうがほとんどだろう。

でも、小動物の経験。それは自分にも何事にも変えれない経験だったと思う。

小動物なんて、将来この国際協力という世界で働いてくなら意味ないですよ。そう言うことは簡単だと思う。でも自分はこの言葉を胸にとどめておきたい。

どこかで仕入れた知識や本で拾ってきた理屈並べて、そんなことは知っていた、とっくにわかっていた、やらない奴はいつもそう言う。他の世界は知らねえが、ことチューニングの世界じゃそれは通じねえ。自分の手で、そして自分の体でやり遂げた者だけがモノを言えるわけだから。・・・中略・・・作り手がそうなら乗り手ももちろんそう。傍観者には何も見えない。踏みきった者だけがそのスピードを体に刻んでいく(VOL.31,pp74-76)」

また、この本に関しては、名言とても多いので、紹介して行きたいです。

さて。明日も研修頑張ろう。