小動物臨床の道はある意味、ハンターに似ていると思った件。
ハンターハンターが連載を再開しているようで、日本に帰ったらとりあえず読みたいと思います。
・・・とその中でふと自分の過去の小動物臨床の経験を振り返ってみたら、なんとなくハンターに似ているなーと思ったので、書いてみようと
それなりに難関を一応パスしないといけない。
獣医学部(学科)が存在している大学がそもそも少ないのに加え、定員も医学部に比べ、非常に少ない(逆にいえば、マイナーを好む変人ともいえるが・・・)
偏差値は医学部に残念ながら一歩及ばないが、そもそも獣医師になりたい人のおそらく95%以上は、「獣医学部」に入りたい!!と思って来ているので、正直なところあまり偏差値は医学部との差を比べる厳密な指標ではないかもしれない(でも、変な自虐感はなぜかある笑)。中には医学部の滑り止めできている人もいるらしいけれど、正直全く視点が違うので、これから受ける人には全くお勧めできない。
まぁ、そんな感じでとりあえず、少なくとも難関と言われる獣医学部に入学・・・すると今度は結構多忙な90%以上が必修の日々が待っている。
そして国家試験へ・・・・
合格率が全体的に90%以上という、まぁ、今までキチンと勉強していれば落ちないでしょ。と言われている試験、そして周りが知り合いばっかりという試験なので、正直、試験内容というより、そのプレッシャーのほうが高かった記憶が・・・笑
このように、まず、獣医学科に受かり、獣医師国家試験を受かって、初めてハンターライセンスならぬ、獣医師ライセンスを獲得することができる。
ハンターライセンスみたいに売って一生楽することはできませんが、そのライセンスで、小動物獣医として動物病院を開業するもよし、牧場で大動物獣医として働いて(開業)もよし、公務員獣医として働くもよし、海獣獣医師として働くもよし、製薬獣医として働くもよし、とまさに、ハンターライセンス(ほどはいかないけれど)応用が利く(一応曲がりなりにも厚生労働大臣が定めた専門的知識を有する高度な資格らしいですしね)。
しかし、そんな、ある程度の難関を潜り抜けて得た、ライセンスも、小動物臨床に勤めだしたら(それ以外でもでしょうが)、ただ、ライセンスを持っているだけであり、一人前の獣医師とはいえない。
そう
真のハンターに必要なもの、
「念」
に程近いものが小動物獣医師には要求されるのである。
まずは、自分の得意な分野だ。
動物病院の獣医師は原則ジェネラリストである。
一応、全てをまんべんなく、しかも犬から時には飼鳥まで見なければいけない。
その中でも、ずっと診療をしていると、
強化系、操作系ならぬ、
外科系、内科系、検査系、皮膚系、眼系と、(まぁこれは人医もそうだが、)
自分の得意分野が「念」を習得することである程度わかってくる。
自分の場合は、どちらかというと内科系であった・・・と思う。
少なくとも外科系ではなかった・・・・・手術怖いし。
最初の1年目は、はっきり言って、念能力なんて感じることもできないくらいいっぱいいっぱいだ・・・・この中で、心を病んでしまい、二度と小動物の世界に戻ってこれない獣医師も少なからずいる・・・非常な世界だ・・・
ちなみにイギリスではダントツ自殺率1位は過去の記事ながら小動物臨床の獣医師のようだ。。。。
しかしながらその中で、無意識にも「念」の四大行
纏 | テン | オーラが拡散しないように、体の周囲にとどめる | 体を頑丈にする 若さを保つことが出来る |
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絶 | ゼツ | 精孔を閉じ、オーラが全く出ていない状態にする | 気配絶ち 疲労回復 |
練 | レン | 精孔を広げて、通常以上のオーラを出す | 大量のオーラを駆使できる 攻防力が上がる |
発 | ハツ | オーラを駆使して、「系統」の力を発揮する | 念能力の集大成にして個別の能力 いわゆる特殊能力・必殺技を指す |
をマスターしているのだ・・・と信じたい。
さて、その1年目を無事に終えると、2年目以降、急速に念能力が高まってくる。
その応用技を紹介しよう。
隠 | イン | 絶 | オーラを見えにくくする | 気配が消せる。「発」が見えなくなるため、仕込みや不意打ちが可能。具現化した物体も見えにくくなる。 |
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犬や、猫は気配に非常に敏感である。
ましてや動物病院に来ている状態なんて、ストレスマックス。
普通の生活で皆さんが見たこともないような猫の衝撃的な光景がここではわんさかとある。
その中で、いかに彼らにストレスを与えないようにするか。
そのために陰は活躍する。
注射をする・・・という気配をできるだけ最小限に抑えるのだ。
凝 | ギョウ | 練 | オーラを体の一部に集中させる | 攻防力・身体能力が部分的に強化される。目にオーラを集めることで「隠」を見破ることができる。 |
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病院に勤務をしていると、目に見えないものをなんとかしなければいけない状況に多々遭遇する。
あまりにも小さすぎて、もしくは太りすぎて血管がもはや見えも触れもしない。
そんな状況こそ、凝を行うのである。
3年目にもなれば、目にも見えない、血管からの採血も可能になるのである。
堅 | ケン | 纏 練 | 「練」の状態を維持する | 戦闘態勢をとり、隙のない防御を固める。 |
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動物は、いつなんどき襲い掛かってくるかもしれない。
診察室に入った瞬間から、顔は笑顔で、しかし、体は常に堅を維持しているのである。
また、時として飼い主さんは非常である。こちらが全身全霊を尽くしても報われない時、ちょっとしたことでも容赦なく攻めてくるような飼い主さんも残念ながら・・・・いる。
そういう時はもう心を完全に堅で覆うしかないのである涙。
円 | エン | 纏 練 | オーラの覆っている範囲を広げる | オーラに触れたモノの位置や形状を肌で感じ取ることができる。 |
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3年目にもなると、院長が不在であったり、することも多々ある、その際に、病院内のすべての動作に気を配るために「円」を習得する必要がでてくる。
診察で、飼い主さんと話している中でも、看護師さんが今裏方で何をしているかに絶えず注意を絶やさず、時には、その中でさえ、動物の心電図の心拍数を聞き漏らさず、異常を検出しなければならない。
そして、さらにはその次の飼い主さんの状況を把握、看護師さんに必要な薬等の指示など・・・・
はっきりいってこの総合マネジメント力は尋常ではない。
でも、結局、それは全部結果として自分を上げてくれているんだよね。
今やっていることに、正直全て臨床が役立っているとは思わないし、例えば協力隊だって新卒の獣医師で来ることも一つの手段かもしれない。
ただ、個人的には、「獣医師」と名乗るにはやっぱりある程度ライセンスを持ってから働いて初めて言えるのではないかと思う。
で、残念ながら協力隊での活動は「獣医師」としてのスキルを上げてくれるのか・・・というと、日本にいるほどは正直上がらないと個人的には思う。なぜなら、日本の人も含めた医療はあくまで、日本やその他「先進国」がベースだから。(もうちょっと過激に言うと、これを「社会人経験」というのは、「経歴上」はそうでも、やっぱり厳密には違うと思う。
よく新卒の方が、これも社会人経験の一つだと思って応募しているかもしれないけれど、少なくとも先進国社会が求めている「社会人」ではないかなーと。もちろん、ものすごくいい経験だし、新卒で来ることはそれはそれで社会人経験がある場合とは全く違う数えきれないメリットもあるのだろう。
なので、もしこれから海外に「獣医師」としてのスキルをある程度伴って出てみたい。
という方(もちろんそれ以外の医療職、専門職の方)は、そのあたりを少し検討されてから行ってみる・・・というのも一つではないだろうか・・・・
上記は、国際協力では有名な山本先生も言われていることですがね・・・・
最後は少しまじめな話になってしまいましたが・・・・
何にしろ、
ハンターハンター早く読みたい!!!!!