In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

Liverpool 訪問

週末にリバプールへフラットメイト達と行ってきました。

 

港町だけあり、天気が幸いしてか、海鳥が町中を飛び回る素敵な町並みでした。

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Beatles 博物館や、リバプール大聖堂等メジャーどころは今更自分が紹介してもあんまりおもしろくもなさそうなので割愛させて頂き。

 

www.beatlesstory.com

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少し、自分の過去等が関係している名所の紹介を。

 

その中で訪れた一つに奴隷博物館がありました。

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リバプールはサッカー、ビートルズだけじゃなく、奴隷貿易の際のアフリカ、アメリカの中継点として栄えたという負の歴史も持っています。

 

 

ケンテ、エルミナの城塞と、ガーナでは馴染みのあるものが展示されていることで、改めてその植民地、奴隷という拭えない負の歴史がガーナにはあり、皮肉にもそれを西洋の視点から見ることが今回できました。

 

 

アイデンティティの喪失。

Peace corpsの友達と話していた時のアフリカンアメリカンの話を見ながら思い出していました。私の先祖は奴隷として、同じアフリカンに売られ、そして、来た当初、ガーナ人にお前はアフリカンではない、先進国の人間だと差別されたと…

 

 

haru031651.hatenablog.com

 

ガーナで自分が、ケープコーストの城塞を訪れた時、奴隷を収容していた牢獄にも行きました。

 

城塞の光もほとんど届かないような地下に身動きも取れないくらいに押し込まれていたそうです。

その後も、このリヴァプールを経由した、過酷な船旅を強いられ、植民地に着いてもなお、人としての尊厳を奪われ奴隷として働かされたという過去。

 

また、今回同行したフラットメイトのうち2人は、メキシコ、エクアドルと、奴隷貿易で奴隷たちが行き着いた先の国々であり、そして彼女たちのご先祖も一時期は西洋諸国に植民地化されたつらい過去があり。 

奴隷博物館の下のフロアは、船舶博物館であり、タイタニック号等の超豪華客船の歴史を展示してあったのですが、その中に、1900年代初頭のラテンアメリカでの周遊ツアーのポスターが貼ってあり、そのキャッチフレーズが

 

「太陽の光、ラテンアメリカへ」

 

という、なんともイギリスに居ると、本当に皮肉にしか聞こえないキャッチフレーズでした。

 

複雑な思いと、日本はその中で「植民地化」をされていないという改めて本当に稀有な歴史を持つ国なのだと。

 

過去は変えれないけど、過去から学ぶことはたくさんあると思います。

 

 

熊本での地震、大切な人、友人が九州にいることで、本当に他人事ではなくなりました。イギリスで祈ること、安否を確認することしかできない自分が歯がゆいですが、過去の辛い経験を踏まえて、一日も早く落ち着いてほしいです。

 

因みに、お昼ごはんはヨルダン人のフラットメイトもいたため、彼も食べれるレバノン料理に行ってきたのですが、

 

レバノン料理マジウマい。

 店も、アラブ系以外に現地の人もかなりいて大盛況だったのですが、いや、本当にこれは流行るわ。

と思わせられる美味しさです。正直イギリス料理よりはよほど美味しい。しかもムスリムも安心して食べられるし。

 

日本でももっともっとメジャーになってもいいのになーと。

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