いのちをいただく。
絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)
- 作者: 内田美智子,魚戸おさむとゆかいななかまたち,坂本義喜
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/12/03
- メディア: 単行本
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本ネタ 第二弾。
本は自分の人生にとって、もはや切っても切り離せないもので、
本とお酒と猫がなくなってしまったらおそらく自分の人生はそうとうにつまらないものになって、余生は屍みたいになってしまうだろうなぁ〜〜ということは想像に難くないと思います。
さて、つい昨日、本屋に行って何気なく、小学生の夏休み用の課題図書絵本が平積みになっていたのを発見。
意外と絵本は大人になったからこそ馬鹿にできない
と心から強く思っている人間なので、
どんな絵本が課題図書になっているんだろう?
そう思いながら、拝見していると、
上記作品を発見してしまいました。
いや、まさに、
してしまった。
だって、読み終わったあと、自然と涙が出てしまって・・・
店頭なのに。
そして数日後に結局購入してしまいました。
その日、迷った後も、どの本屋に行っても探してしまい、
結局、どうしても、この本は自分で買いたいと思ってしまったので。
食肉解体を生業とする坂本さんという方の実話だそうです。
正直なところ、毎日の現場では、すべての食肉解体センターで、すべての従業員がこの絵本のようなことばかりじゃないだろうというのが本音です。
そこまで、いきものだからと毎日真摯にすることは本当に難しいだろうと。
自分だって、すべての動物や飼い主さんに、今まで、日本でも、ガーナでも常に全力でできていたのか??!!
と言われたら
100%全力でした!!
といえる自信はありません。
でも、だからこそかもしれないけど、
この絵本に書いてあることは
ほんとにあったことなんだろうな。
ということは自分が獣医師だからこそ変に感情移入してしまい、けど、だからこそ確信を持って言えることの一つかもしれません。
いのちをいただく。
今の日本でどれだけそれを感じながら食べることができるんだろう。
ガーナで犠牲祭や、自分たちで鶏を捌いたあの経験。
いきものが、血を流し、少しずつ命を失い、
カタチあるものを解き、「肉」にしていく作業をしていくからこそ、
自分が「いのち」を食べている
ということを
一人の人間として、より強く感じさせてくれたんじゃないかと思います。
日本では、だんだん、そういったことを感じることが難しくなってきている、これから益々なってくるのかもしれません。
でも、
どうか、一人でも多くの人が、食べ物を
それは、動物だけじゃなく、米や、野菜に、すべての食物に対して、
心から美味しく、心の片隅に感謝を忘れず、食べてほしい。
そんな風に改めて思えました。
いい絵本に出会わせてくれて、本当にありがとう。