In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

4週目も終了。 変わっていくもの、変わらないもの。

4週目も無事に終わりました。

ただ、前回の投稿でも軽く触れつつ書きましたが、正直な所、どの程度までJICAに求められているのかが、わからなくなってきた・・・という気持ちが正直出てきました。

例えば、もちろん、まだまだ、牛のことなんて全然わかってないですけど、少なくとも一通り、まぁ、乳牛で冬場に見られる疾患というのはこの4週間で経験できました。

その症状が出ていれば、薬の選択は好みがあるかもしれないけど、まぁこんなんだろうなぁ・・・というのは小動物の経験と照らし合わせて考えられるし、四変の手術も、もし何回か、丁寧に指導してもらえれば多分できるんじゃないかと思います。

あとは、もう実際に、自分が薬を使ったりしたりしての反応を見たりとかをしないと経験的にわからないかなぁというのが、小動物を経験してきた感想です。やっぱり、自分でしないと何も身に付かないな。と。

でも、これでいいのか、これであと一ヶ月ただ、診療の後にくっついて、自分が調べれる範囲で調べて行く・・・というので、いいのだろうか。という思いを抱いてしまいました。

・・・その辺りをよく話す先生にも見抜かれていたのかもしれないですが、

「もう俺らも、日常業務だとそんなに教えられることってないんよね。漠然とこんな感じ・・・としか。

もう少し具体的にどういうことを教えて欲しいとかがあるといいんだけど・・・・」

と。

正直、日本の酪農(乳牛)のシステムは、発展途上国ではまずありえないシステムばかりだし、当然、病気も全く関係ないようなものばかりかもしれません。

ちょうど、上記のような疑問や先生の発言もあり。

いい機会だったのでJICAに、現状での派遣内容の変更の有無(これは面接の時にも聞きましたが、派遣の要請が出たときと派遣される時期にはかなりタイムラグがでるため、(例えば自分でもだいたい1年)要請内容に変化がある可能性がある)や、具体的な内容、例えば、どんな疾患が多いや、飼養形態、使える薬剤、他にどういうことが、どこまでできるのか、などなど。

を聞きました。 ・・・・で今は結果待ちです。果たして、期待通りの回答が来るのかどうかという感じです。きちんと対応してくれましたが。。。。。

・・・・・で、週末です。

夜の美観地区もきれいでした。R0010322

今週は、約3年ぶりに大学同期の友達とひっっっっさしぶりに会いました。

というか部署は違うけどNOSAIに勤めてたので一回くらいは会おうということで。

久しぶりに会いましたが、お互い、全く見た感じは変わってなかった笑

でも、それでも、彼は、結婚し、小遣いが・・・とかぶちぶちいいながらもしっかり地元での生活に根を下ろしていました。そしてそれを少しうらやましいと思っている自分がいました。

そういうのを垣間見ると、自分も、今、たまたま、こうやって、海外に行く為に研修してるけど、ちょっと道が違えば、獣医で地元で公務員でもしながら、結婚を考えたり、もしかすると子供がいたかもしれません。

「人は変わると思うんですよ。その心とかじゃなくて、おかれている状況というか、そういうのが。かわっていくのが当然のその中でそれでも変わらずにいて欲しい。それって、強い気持ちじゃないと無理だと思うんですよ。いつまでも会っていたいと、またいつでも会える、それはやっぱり違いますよね。今は同じように見えるかもしれないけど、先にいくほどその差は大きいと思うんですよ。・・・中略・・・変わらぬ状況を望むのなら、それはお前の気持ちだけ。人もそして他のこともすべてお前しだい、それだけだろうって(湾岸MIDNIGHT VOL.27,pp112-113)」

唐突ですけど、なんとなくこの言葉を思い出しました。

今回の再会で、自分ではあまり意識してなくても、確かに刻は流れて、状況は少しずつ変わっているということを改めて再確認しました。

この先どうなるかはわからないけど、まず、ここから、今の自分の気持ちを大切にして、自分のできることを精一杯していきたい。と思います。

少なくとも、今、こんな道を選択したのは、自分がこうありたい。と思ったから。

それを間違いだったとだけは言いたくないですね。