In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

ほんとうのおもてなしって?

どうにも勉強が手に付かない週末なので、連投をしようと思う。

 

*これから書くことはあくまで「感覚的」なものですのであしからず。

 

今日は、大学内にあるインドネシアのコミュニティにクラスメイトのインドネシア人の学生さんに招待されて行ってきました。

 

久しぶりに食べる本場のインドネシア料理はどれも本当にイギリスの特別美味しくもない料理に飽きてきた自分には美味しかったです。そして、当たり前ですが、ひとくくりにインドネシア料理と言ってもいろいろとあり、ごま団子や、かき揚げみたいな、日本人にも馴染み深いものからココナッツをふんだんに使った料理まで本当に様々でした。

 

何故かインドネシア人の女子学生さんはみなさん自分にはとっても親切で、数ヶ月前に一回しか会ってない自分の名前を覚えてくれていたり、

 

やれ、

 

あれも食べろ、これも食べろ。おかわりしろ。

 

と相当遠慮無く食べさせてもらったり笑

 

 

ん????

 

あれ???

 

これってモテ期じゃね??笑

 

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・・・・・ま、まぁそれは置いといて、こんな時に自分に好き嫌いが全くないことは本当に幸いだなーと思います。

 

基本、なんでも美味しい笑

 

でもガーナでもそうですけど、自分達の食べてるものを「美味しい」って食べるとみんな本当に嬉しそうな顔をしてくれるので、こっちもただ食べて、本当に美味しいからだけど、嬉しいですよね。

 

さて、でも、この本当に美味しい料理。

 

ひとつだけ特徴的なことがあります。

 

皆さんわかりますか?

 

そう。

 

インドネシアにはたくさんのイスラム教徒がいます

そしてこの美味しいインドネシア料理はすべてハラルにもとづいて作られてます。

 

 

ハラルアラビア語で「許可されたもの」を意味します。 イスラム教徒(ムスリム)が日常生活で、口にするもの、身に着けるもの全てが、ハラルか、そうでない「許されないもの(ノン・ハラル)」かのどちらかになり、これらはイスラム法で規定されています。

 

自分もこれは今思えば知らなかったのが本当に恥ずかしいのですが、

インドネシアの方々は意外と敬虔なイスラム教徒が多いことを最近知りました。

 

つまり、

 

ハラル食品以外は完全にダメ。

 

ということになります。

 

ガーナも確かにイスラム教徒が多いのですが、わりかし緩いというか、正直いた頃に厳密にこれこれこれは絶対ダメ!!!

みたいなこと。特にハラルということをイスラムが住んでいる地域でさえあんまり目にする機会がありませんでした。

みんな特に特定の殺し方をするわけでもないし。良くも悪くもカジュアルな感じで。女性も普通に肌を見せてて、お祈りの時だけベールを被ったり。(もちろん敬虔な方もおおくいらっしゃるでしょうが)

 

そういうところにいたせいか、逆に今回ものすごくイスラム教についてまた考えさせられました。

 

日本人が食べているもの。

 

果たしてどれが彼らにとってオッケーなんだろう。

 

家へ帰ってレトルトを見なおしてみます。

豚はいわんや、鶏や牛もハラルに基づいてないからダメでしょう。

そして、

 

「動植物加工タンパク加水物」って何?

 

そういう情報の表記は一切ありません。HPで確認してみても自分が調べた限りなんかよくわかりませんでした。

 

少し前に味の素で豚の加工を使っていたことが問題になりましたが自分たちは知らず知らずのうちに調味料などで彼らの法にそぐわないものを食べさせているのかも・・・

 

そう考えると本当に失礼なことだと思いました。

 

インドネシアの彼女は卒業したらいつか日本に行きたいな~と言ってくれています。

 

でも、普通のガ◯トとかみたいなレストランで全く意識することもなく、

 

これはハラルだから彼女たちが安心して食べれるでしょ。

 

って言えるところが都会ならいざしらず地方では日本にいくつ存在してるのだろうか。

 

野菜サラダだから大丈夫でしょ。

 

って本当に日本だと果たしていえるのか?ドレッシングは何使ってんだ?って。

 

日本のおもてなしってなんだろう。

 

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心配りって確かに日本人は平均的に高いかなーとは感覚的ですが思います。

 

でも、本当のおもてなしって、

 

なんでも食べれる、なんでもできるのが当たり前の日本人や(一般的な)西洋人の基準じゃなくて、

 

ハラルみたいな生活に宗教とともに根付いたことを理解して、そういう人たちがもっともっと来やすいそういう環境を作るのが

 

ほんとうのおもてなし

 

なんじゃないのかな。

 

と自分への戒めとして改めて思いました。日本に対して本当に親日に思ってくれている人たちがたくさんいること。自分の経験からそれは確かにいえます。

 

でも、そういう人たちが日本にたとえ来ても今のままだと心から快適には過ごしにくいかもしれない。(お祈りする場所もおそらく自分の地元にはほとんど公共では無いでしょう、ハラルも無い気がする)

 

もし本当に「先進国」として、「おもてなし」を国のイメージとして売りにしたいのなら日本人はやっぱり世界の、特に西洋文化以外のこと、もう少し知らないといけないのかもしれません。なんでもかんでも英語表記しただけでいいわけでは無いと思う。(でも、別にそれでだから日本はダメだ!!!と必要以上に卑下する人は??????ですけど)。そして、でも自分たちの文化を必要以上に「よくないこと」みたいに隠さないことですかね。ちょっと他国の人たちに「こんなことは野蛮だ(極端な例だと捕鯨とか例えば。)」と言われても

 

「それは自分たちの伝統文化だ」

 

と胸を張っていえる。

 

そのバランスが大事なんだと。本当にバランス感覚のある人ならたとえムスリムでも相手の文化だから。と郷に入ってはの心で割りと許容してくれます。(食事のときに、お酒を自分たちは飲まないけど、飲んでもいいよー。だってここは私たちの国じゃないから。とか)

 

という今日の経験から思ったこと。自分ももっと理解しないとなという深い反省を込めて。そしてそういうイスラム圏に行っていた協力隊の方々を改めて尊敬しました。