行間を読む。論文を読む。。
今期の授業の中で、論文を精読する。
という内容のものが数度あった(習った統計も使って)。
問題が12,3問ほど出され、
簡単に言うと、
この表は何を意味しているか?
この結論に対して何かコメントはあるか。
この手法に対して何か問題はあるか。
このセンテンスは妥当か。
などなど。
普段はもちろんそんなこと考えて読まないから(大体正しいという前提で読む。じゃないと時間足らないから笑)、物事をより斜めに見る(笑)とても良い練習にはなっている。
そのなかで、意外だったのが
なんでその視点からこの記事を見れるの?
とちょくちょく聞かれること。
あんまり意識したことなかったけど
(というか、自分はその違う視点がないなぁ・・と普段から凹んでばかりなので)
これは意外だった。
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どんなベタなヨイショ記事でも、その中に必ず本音はあるわけよ
よくよく考えてみると、小説の好き嫌いはある種、文体以外にその「間」で
無意識にでも選り分けられているのかも。
そして、論文にも間違いなく「行間」は存在していて、その間を読むことが大事なのかなーと。なんとなく誘導したいような意図が見え隠れするような論文も読んでるとままある。
WHOなどのガイドラインと違って論文はその辺りの著者の個性がやっぱり結構色濃く出ていると思う。
もう一つ理系論文を読む際のコツとしては、
非常に有効な手法として
Dr houseという海外ドラマに出てくる手法をお勧めします。
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このドラマは基本的に
・変な病気の患者がくる
・ハウス率いる診断チームがdiscussionを重ねて解決に導く。
という構成であり、
ソクラテス式問答法
というのをベースにしているらしい。
とにかく、出された条件下でのDiscussionで
「〜が疑われる」
「でも、それならこの肝数値は説明できない」
「〜なら〜か?」
「それを証明したいなら〜が必要になってくる」
「なら〜をしろ」
的な感じの問答?がずっと繰り返される。
とある話でハウスがひとりぼっちになったときに「否定してくれる」人を探してることもあったほど。
前職の動物病院の院長がこのドラマを勧めてくれて、結構こういう問答を実際の診断で最初からやらせてくれたのが地味に大きいかもしれない。
ドラマを紹介してしまった手前かこちらがばんばん否定しても怒られなかったのは非常に有り難いことでした笑。
あと、大学のときも自分がやっている研究の手法で
・なぜそれが妥当か?
・そのエビデンスは?
とか聞かれてたのも大きいんだろうなー
めっちゃくちゃキツかったけど・・・
これらの経験はおそらく数字や何かを見るときに実は役にたっていて、ロジックに考えるセンスが無意識にでも身につけられたのだと思う。
最近、あんまり使えてないけど、せっかく身に付いているスキルなんだとしたらもったいないので、もっと洗練させたい。
ただ、おそらくこのせいでか、どーでもいい質問(おそらく相手はyes か noで求めているような簡単なクローズドクエスチョン)でさえ、
え?yesだけど・・・なんで??
とわざわざ理由を聞いてしまって
・・・特に理由はないです。
と閉口させてしまうことがあるのがたまにキズ・・・
気をつけます。