In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

イギリスの国民投票のあとに思うこと。

 後日旅行記を書きますが、数日イギリスを離れていました。

 

んで、ちょうど飛行機乗って帰ってきたらイギリスEU分離確定とな・・・・最後に大変なお土産を・・・・・。

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ポンドの凋落は個人的にはもちろん財布としては涙を流すくらいじゃ足りないくらい痛いけど、実際問題、トータルで新車のコンパクトカーがものによっては買えます・・・このペースでポンドがもう少し落ちるようであれば・・・涙

 

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ただ、この渦中のさなかなので、正直な感想。

 

イギリス社会に大きな失望・・・と少しの羨望。

 

結局、国際機関を引っ張っている(というか中心にして回っている)西洋諸国の最大手のひとつが、国際社会よりも自国を優先した結果にしか見えない結果となりました(まぁ大枠ではそうなんでしょうが)。

 

難民、移民問題ももともとをたどれば、自分たちが大きくまいた種であるにもかかわらず、それが自分たちの生活に直面するとなるやいなや、普段あんだけ偉そうなこと国際機関とかでは言っちゃってるくせに、それを大きな理由の一つにして、離脱を決定してしまった感が否めないところがあります。。

 

そんな国で、「公衆衛生」とか勉強しちゃってる自分に少しなんとも言えないものを感じている自分。(多くの知識階級、若年層は残留希望だったらしいですが、「民意」がそれなので、そういう「国」で勉強しているということがなんとも言えない感じなのです)

西洋社会が絶対と信じてきた民主主義の危うさ・・・を今回垣間見てしまった気もします。(今後のことを考えると。もちろんいい方向に転ぶ可能性も十分にありますが)

 

民主主義とは何なのか (文春新書)

民主主義とは何なのか (文春新書)

 

 

大学も声明を出したりと必死さが見えますが、どちらに転んでも、今回の件はイギリスのアカデミックな名声に少なからず影を落としたのではないでしょうか。

 

正直、フラットメイト共々、がっかり・・・との印象が否めないですからね・・・

行き来が厳しくなれば当然他のヨーロッパ諸国も大学として選びにくくなるだろうし、クオリティもしばらくは下がる可能性も十分にあるのではないでしょうか・・・危惧であって欲しいですが・・・

 

渦中のさなか、もう修論残して終わりかけだから良いにしても、もし、少なくともMPH等他国でも良いコースがあるような分野ならもしかしたら今から入学を検討するなら自分は候補から外していたかも・・・というのが今の本音ですね。

 

○ランプさんといい、自国中心主義に世界の大国が動き始めているのではとの危惧が広まっていますが、壮大な一発ギャグでないことを祈るばかりです。やり直しを要望してる声が6・26時点で200万?を越したそうですが、もし本当にやり直すなら、それはそれで、壮大な一発ギャグですね。今回の結果は。

 

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ただ、その、「我が国」を世界経済への懸念も何もかも差し置いて、押し通せるパワーはさすがでした。日本もそこはある種見習って欲しい。

 

 

 

最後に。

 

経済のことはよくわからないけど、数年前に超円高を経験した日本。
前回の経験を活かし、この荒波を乗り切って欲しい。

 

そして、もうすぐ参院選。自分は、大使館へのアクセスの不便さ等もあり今回は無念ながら投票できなさそうですが、今回の結果を踏まえて、若い世代がしっかりと考え、大切な日本の将来への一票を使ってもらいたいと思います。