たった一つの物語の危険性。
The Danger of a Single Story | Chimamanda Ngozi Adichie | TED Talks
「協力隊に行っていました」
「アフリカに二年いました」
そういうと、みんな大概興味を示してくれる。それは、日本人だけではなく、同じクラスメイトのアフリカンでさえそうだ(それで大体敷居がぐっと下がる、とてもありがたいことに)。
ただ、どうしても、大体日本(先進国)との共通点、というより違いを求め、それに関心を示してくれることが多い(インフラとか、食べ物とか)
特に日本人に言われるのは
「すごいね~~~」
「自分にはできないよ!!」
等々。
当初はそれでも、ある程度満足してました。
自分がある種辛いことを達成したことへの肯定(もちろん否定されるよりは嬉しいに決まっている)もそうですが、
協力隊の存在意義とか、アフリカということを知ってもらうことが大事だと思ったから。
でも最近強く強く思うのは
自分が伝えたい事は本当は、そんなことじゃなくて。
「ガーナ(アフリカ)には日本人が学ばないといけない多くのことがあるんだ」
ということだった。
幸せって本当になんだろう。
イギリスに来てもますます
先進国だから
幸せ
だと思えない自分がいることに気づく。
生活は厳しいかもしれないけれど、
アフリカには確かに
生きている
人間としての生のエネルギーがあった。
進歩と調和
という万博テーマ
人間はあれから40年経っても結局
テクノロジー以外で進歩も調和も本当にできているんだろうか。
この間、同級生の日本人とご飯を食べた時に
もう一人いる協力隊経験者のMPHのクラスメート(大先輩で非常に頼っている笑)と
「アフリカンの音楽の才能は本当に世界一かもしれない。ただ、彼らはそれを欧米含め世界にまだまだうまく伝える術を知らないだけ、それは情操教育が絶対的に不足しているという現実があるから。でも、それがもっときちんとしたら彼らは物凄いポテンシャルを秘めていると思う」
という派遣国は違えど、二人の共通した認識を話したところ、
その人は結構驚いていた。
そんな概念は無かったと
自分もまだまだアフリカを始め、途上国のことは知らない。
でも、
自分が二年かけて学んだことを汲み取ってもらえるような話をしたいと思う