たまには熱いことを書いてみようと思う。
最近の唯一の楽しみと言っても過言ではない金曜夜の酒を飲みながらの
酒を飲んでるせいも手伝い、ほぼ毎回ホロホロと感涙せずにはいられず、最近は日本人だけじゃなく、海外のクラスメイトやフラットメイトにまでなぜか下町ロケットを熱く語っている。
なんで、こんなに感動するんだろうなぁ。
といつも思ってたんですが、
今思い返してみると、もちろんこんな立派なことではないけど、少なからず自分のバックグラウンドとかぶさるところがあることに気づきました。
第二話で以下のようなセリフを主人公が法廷で語ります
技術者はみんな自分の無力さを知っているよ。毎日壁にぶつかってばかりだからな。だからこそ必死に腕を磨いて徹夜で開発に没頭して、次こそはってものづくりに没頭してるんだ。何でかわかるか、面白いんだよ。昨日できなかったことが今日できるようになる。今日わからなかったことが明日わかるようになる。それを自分の技術でやれたら、最高だ。
自分は純粋な技術者ではありませんが、動物病院で働いていた時は本当に毎日がこんな感じでした。
採血もなんにもできなくて本当につらくて悔しい思いをした一年目の最初、
できるようになった喜び。
すぐ次の壁にぶつかる苦しさ。
幼い動物を助けれなかった辛さ
末期で助からない、食べれなくなった動物に安楽死を行わないとダメだった。その時感じた「しょうがないよ」という思いと一緒に生じる無力感。
最後はなんとかかんとか、院長いなくてもできるようになった喜び。
そんなことを阿部寛さんの熱演を見ながら無意識に思い出していました。
何かを成し遂げようという時に、大企業も中小企業もない。帝国重工も佃製作所もない。いいモノをつくりたいというたった一つの思い。技術者のプライドがあるだけだ。
この間放送されたこの部分は本当に感動しましたね。
幸運なことに今まで、本当にこういうこと言っちゃえそうな人にいっぱい出会えたような気がします。
・自分の周りの獣医師ももちろんだし、
・動物病院のトリマーさんだったり。
・365日牛を世話する酪農家さん。彼らの多くからは本当に(もちろん辛いことも多いだろうけど)牛を育てている誇りを感じました。
絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)
- 作者: 内田美智子,魚戸おさむとゆかいななかまたち,坂本義喜
- 出版社/メーカー: 講談社
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・協力隊に来ていたみんなもひとりひとりがいろんなスキルや誇り、バックグラウンドを持っていて、そんな違うスキルを出し合って、みんなで何かをできる。そういう新しい楽しさを教えてくれました。
日本社会は確かに今厳しい時期かもしれません(以下の本によると、昔に比べて、実はそんな悲惨でも無いみたいですが)
中国や、他のアジア諸国にも技術で抜かれかけているものは多いでしょう。
でも、このドラマが高視聴率をとっているということ。
それは裏返せば、懐古主義だけじゃない。これを見て自分のように感動し、励まされている方も少なからずいるんだと思います。
頑張ろうと。
そして、
日本はすごい。
実際にそうやって世界で言われている事実を身をもって体験できていること。それが何より感動の大きな要因なんだろうと思う。
日本はすごい。オレは将来TOYOTAを買いたいんだ。
日本をどこにあるかよく知らないガーナ人が言ってくれた言葉です。
公衆衛生のクラスメイトや先生にさえ今年のノーベル賞の
イベルメクチン
のことを言われます。
これがどんなに状況改善に効果的な薬かと。
クラスメイトのアフリカン医師にはイベルメクチンをありがとうと、お礼を言われました。
ものすごく胸が熱くなりました。
今、自分はクラスの中でたった一人の獣医師として学んできています。
ある意味、医療関係者だけど、「人」の医療ではない。
そんな人の医療関係者がほとんどを占めるクラスでみんなとはちょっと違うスタンスから自分は公衆衛生学を学んでいます。
自分は日本の獣医師の代表としてこの学年で学んでて、この人達にとって「日本の獣医師」というのは、自分を基準にして見るんだろうな。
そんな風に考えるとなんとなく、適当には勉強できない。
そういう思いになります。
英語のハンデキャップがあるし、いい成績はとれないかもしれないし、とにかく卒業できるように頑張らないといけないけれど、
あいつは本当に頑張っていたよ。やっぱ日本人は真面目だしすごいわ。
そうみんなに思ってもらえるように。
佃品質、佃プライド
ならぬ
日本品質、日本、特に獣医師プライド。
そういうものを胸に秘めて頑張りたいです。
たまには熱く書いてみるものだ。