そうだ。 人間の病院見学にいこう。
任地での生活ももうあとわずか。
やることもほぼ終え(というか、研究所には仕事は無いので・・・怒)
どないすんべな~と思っていたら、後輩の助産師隊員から、病院見学のお誘いが来ました。
人間の。
タマレには、タマレティーチングホスピタルという、ノーザン周辺ではダントツに大きい病院があり、彼女のつてで内部のある程度までの見学はさせてもらえそう。
とのことになり。
途上国の人間の病院はどんなもんなんじゃい!!
と、元、動物病院の勤務医だった立場としては非常に気になるものがあったので、行ってみました。写真は不可だったけど。
さすが大病院。設備・広さが半端ない。
ところどころ、古さはいなめない病棟・施設もあったけれど、大きさ、そして医療機器は日本と比べるとさすがに酷だけれど、必要にして十分な最低限のものは揃っているように見えました。後述のアッパーイーストの病院には、エボラ患者を想定した隔離施設が設置してあり、やはりボーダー近郊の病院だなという印象を受けました。
ただ、普段病院で働かれてる助産師隊員の人から見ると、やっぱり5S等の当たり前の整理整頓等がまだまだだそう(確かに乱雑だなぁ・・・と自分も思うこともありました
彼女の本職、産科の見学ももちろんさせてもらえて・・・・
・・・・と、
婦長さん?のご行為で、分娩室を見学させてもらえることに。
スリッパに履き替えて、さぁ入った・・・
と、まず目に飛び込んできたのは
開脚機に足を載せて、下(というか、胸の下くらいから)スッポンポンお股全開のガーナ人女性笑
これはさすがにちょっとびっくり笑 てかもう少し隠せよ笑
まぁ、でも、一応、牛や犬・猫のお産や避妊手術、去勢手術、繁殖等をずっと見てきたし、そこまで抵抗はなかったかな~と。
もう少し頼んで、スクラブ着れば帝王切開も立ち会えたかもしれないけれど、時間の都合と、めんどくささが勝ち、今回はパス。
これで、おしまいかとおもいきや・・・
じゃあ今度は北上してもう少しローカルな職場を見てみよう。
その数日後、弾丸で、急遽、その隊員と、彼女の同期助産師隊員の任地アッパーイースト州へノーザン最後に視察旅行笑
彼女たちは、それぞれ、ガーナ保健局から、任地の病院に配属されていて、彼女たちの仕事場を見学出来ました。
地方もあれば、ほどよく都会もあり。
それぞれに問題点、良いとこもちろんあると思いますが、あと1年頑張って実りある活動にしてもらいたいなーと思います。
他隊員の職場をもっと見てみよう。
やっぱり他隊員の職場訪問て本当に面白いなぁーと思います。
全然やっていることが違うし、いろいろと刺激を受けることも多い。
普段ドミや飲み会で愚痴とか言ってても想像がつかないことが、しっかりとイメージとして定着できることもとても大きいなと思います。
特に今回は、たくさんの新生児をみることができて、なんというか命を生み出すお手伝いをしている現場だなぁ・・・とすごくこういう現場を見れていい機会でした。
もともとその隊員は、協力隊に来るために助産師さんの経験をつんでて、最初はあまり助産師に興味はなかったけれど、やっていくうちに本当に楽しいなと思えるようになったと言っていました。
もちろん医療行為である以上、いいことばかりではなく、患者さんである母子が亡くなったり、日本だったらモンスターもいることでしょうし大変にはもちろんかわりないと思うけれど、
「BJによろしく?」だったかで言っていた。
産科は、死を前提にしている医療で唯一、命を生み出すための医療行為だ。
ということを少し肌で感じることができ、こういう環境で働くことが楽しいという彼女の言葉が少しわかるような気がしました。
あと、やっぱり羨望が無くはないんですよね。
これを言ってはどうしようもないかもしれないけれど、本当にもう少し自分の配属先の職員はそういったガーナ内でヒューマンメディカルの仕事を見てきて爪の垢を煎じて飲んだほうがいい。(もちろんガーナ医療も問題点だらけかもしれないけれど)
自分の職場環境の酷さに改めて愕然とします。
それは、設備とかのしょぼさとかももちろんあるかもしれないけれど、(それは日本でも医療という基準で見たら、ヒューマンより悔しいけど格段に遅れていることは否めないから・・・)それを補って余りある、同僚の仕事のしなさ加減と、ただプライドが高いだけという傲慢さ。
本当に、一つだけ言えるのは獣医学を勉強しているからと絶対に絶対に彼らと同じ括りで見られたくないです。(少なくとも研究所内の職員見てると)
このガーナに来て、いろいろと不満はあるけれど、何がやっぱり一番かというと、それですね・・・
まぁ、職場以外は本当に割りと人に恵まれていたので結果としてはよかったのかもしれないですが・・・
そんなこんなで、職場をもうすぐ後にします。
ガーナを去るのは少しさみしさも出てくるけれど、職場を去ることには一切の後ろ髪を惹かれる等の思いが無い笑