海外大学院留学あれこれまとめ~最大の難敵 志望動機書
志望動機書
さて、おそらく皆さんがIELTSと同じくらい大変だなぁ・・と感じるであろうと予想されるのが、志望動機書。
自分も結構苦労しました。
色々英語で検索したサンプルを見ているとなんか、
「さわやかなこの朝を迎えている今~~」
みたいな
「ラジオ体操の始まりの歌かよ!」
と言いたくなるような よくわからない物語調のものまであり笑
海外の人のはあまり参考にならなさそうなので、結局日本人の方が書いてくれたブログをかなり参考にしました。
自分が書いたこの志望動機書もとある方のをテンプレートにしてそれを色々いじっている形になっています。
で、ここが重要だと思うのですが、かなりの数の志望動機書を読んで自分なりに出した結論は、
「自分のバックグラウンドをどれだけ簡潔かつ、キチンと要点をついて説明できるか。
そして、
そのバックグラウンドを使って自分のその行きたい学部で何を勉強し、どのように社会に還元したいか。」
をキチンと文字数内で少々日本語としてはおかしくても、英語としてはおかしくない論理的なストーリーとして作ることだと思います。
ただ、これは、自分が「公衆衛生学」と「獣医学」という関連のある学問だったから書くことが割りと簡単だったこともあるので、もし全く違う分野に進もうと考えられている方の場合は
もう少し、応用を利かせなければいけないかもしれません。
あと、ここが結構面倒くさいのですが、大学によって提出する文字数の上限が結構異なります。
自分は数打てば方式で結構たくさん大学にアプライしたのですが、500文字のところもあれば1000文字のところもあったりで割と削るのが大変でした。
ポイントとしては最初に日本語でかなり詳細に動機書を書き、
そこから英語に直す→不必要なところを削っていく。
というやり方が一番結局のところ簡単なのかな・・・とも思います。
ともあれ、何かの役に立つかもしれませんので、協力隊の志望動機書と同じく日本語版のみですが、こちらに志望動機書を記載しておきます。
個人情報等は消させてもらってますが、もしよかったら参考にしてください。少々日本語としては読みにくい文章になっています。
ちなみに英語の添削は、自分は知り合いのイギリス人の方や現地のピースコーの友達に頼んだりしました。
ただ、ネイティブといえど、やはり文法的に個人の好みが反映されるので
(それは日本人でもそうですよね。余談ですが、自分が大学時代、教授に見せて文法的に修正された箇所が、意見をもらおうと思って別の先生に見せたら、「ここ、文法的におかしいよ」
と言われて直されて返ってきた笑 という経験から、あまり大人数に見せないようにしています)
ネイティブに文法・論旨等チェックしてもらって、最終的に斡旋企業で文法のみチェックしてもらう・・・というのが一番いいと思います。
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志望動機書
志望動機と専門経歴について
貴学での研究目的は、公衆衛生向上の為に必要となる専門技術を習得すること、特に、社会に対する公衆衛生の影響を評価する方法と、
発展途上国における公衆衛生の向上を妨げる障害を克服する効果的な解決策を習得することである。
学生時代の研究、勤務医経験、旅行を通しての観察、ボランティア活動への参加が、これらのテーマを研究する決断に重要な役割を果たした。
学生時代の間に、生来の外国文化への好奇心により、私は他の国々へと視点を広げようという気になった。実質的に長期休暇の度に海外に行き、できるだけ多くの土地を訪問するように努めた。
約10カ国の旅行を通して、様々な人と話す機会をたくさん持つことができ、そのおかげで各国の大雑把な概観を得ることができた。
そして旅を続けるにつれて、途上国では、先進国では考えられないような様々な伝染病があり、そしてそれを防ぐ為には公衆衛生の向上が急務であるということに気づいた。
我々の国の大抵の人はODAに割り当てられた税金を通じて国際貢献することになる。しかし経済支援だけでなく、そこには人的資源も必要である。
そこで、私は獣医学の知識を活かして現地の人々とともに働こうと思った。
卒業、獣医師免許を取得した後、私は3年間小動物病院に従事した。この期間は、座学・研究が主たる学校教育で学んだ知識・症例に実際に遭遇することで、
知識を応用してどのように問題に取り組んでいくかという非常に実践的な活動ができ、知識と実践を結びつける貴重な経験となった。
また、夜間の緊急診療などにも従事していたため、瞬間的な判断力、現場対応力を向上する機会にも恵まれた。
その後、私はアメリカPeace Corpsの日本版である青年海外協力隊に参加し、履歴書に記述したように、****で*****という仕事に従事している。
****に当たっては何度も試行錯誤を行う必要があった。***************、また、その他の実地体験はみな私にとって重要であり、将来の私の活動に有益であると考える。
学生や職員達の自分たちが****に携わっているという自負心も印象的であった。
また私の滞在中に西アフリカの近隣諸国でエボラ出血熱が過去最大規模で流行した(ている)。そのような中に身を置くことで、改めて私は、
この西アフリカ諸国には公衆衛生の向上によって彼らの社会に貢献できる余地が十分にあると考えた。
上記の経験は、途上国でもっと仕事をしようという抗いがたい衝動の引き金となった。
学歴について
****は日本全国において11校しかない獣医学を学べる国立大学の一つである。私は***研究室において、*****を行った。
この勉強は、勿論、科学的方法論の基礎を私にもたらしたので、専門的な見地から調べるのに必ずや役立つであろう。
卒業論文では****を行った。****および*****の基礎知識を学んだことで、
科学的、疫学的思考の基盤を得ることができたと言える。
この研究により、私は科学的活動の役割についても考えさせられることになった。
私の興味分野と貴学の課程への適合性
私は、途上国で公衆衛生改善の為のシステムが効果的に機能し、方法論がうまく適用される状況を見出したいと考えている。言い換えれば、個人のためにも社会のためにも公衆衛生が最大限に向上する条件を研究したいのである。私がこれらのテーマを選んだのは、それが、上述した自分の専門経験や個人的な経験を生かして世界社会に貢献できる最高の適所だと確信しているからである。幸運にも医学で世界的名声を誇る国で私が学び、実践してきたことを、他の国々とも共有しあえればと思っている。
将来の活動では、公衆衛生の向上について2つの目的を考えたい。すなわち、一般市民が生活の中で論理的・科学的に考えて判断することができるようにするための基礎的なリテラシーの向上、それと、公衆衛生を改善する為の社会的、特に各地域社会に沿った持続性のあるシステムの構築・達成である。このうち、貴学の課程では後者が強調されているので、私も貴学での研究では後者にスポットを当てるつもりである。
具体的な私の関心事は、********である。これらは主に私の経歴に基づいている。加えて、私は地域住民の公衆衛生に対する概念の向上が、次の主たる課題になると予見している。私はこの観点では特に、自分の経歴を活かし、human medical とは異なった、動物側の視点から物事を見ることで人間社会の公衆衛生の改善に取り組みたい。一方、アジア・アフリカが私をとらえる理由は至って単純であるが、個人的には重要である。ガーナでのホームステイを含め、この地域への訪問によって、私は人々と文化を非常に気に入ったためである。
以上の目的を実現するためには、公衆衛生状況を様々な側面で観察する必要がある。教育、インフラ、行政、政府やその他の機関の政策、国の公衆衛生が経済や社会にもたらす影響、などである。これらの要因を科学的に分析するために、私には、査定・評価方法を学習する疫学。統計学的手法必要である。貴学の課程は、公衆衛生の状況、政策、プロジェクトを調査し、ひいては改善を行うための、戦略と専門技術を私に与えてくれる。
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