In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

疫学調査。ワタシが普段、いったい何をしているのか。


どーもー


このあいだ、SNSに糞便検査で、山羊から糞を取っている写真をアップしました。

そしたらタマレ在住の先輩隊員から

 

「動物のス○ト○写真なんか興味ねーよ」

 

とにべも無い一言を言われました。

 

また、とある別の日に、別の先輩隊員が任地に遊びに来てくれました。

そして、任地での自分の活動を見て

 

「本当に獣医さんだったんだねぇ。 いっつもドミで飲んだくれてるとこしか見たこと無かったから笑」

 

と、これまたにべも無い一言。

 

確かに日本に比べると格段に何もやっていないけれども・・・

いったい、みんな俺をなんだと・・・翻っては、獣医師の仕事を何だと思ってるんだろう・・・・

という疑問がふとわいてきたので、

 

今現在自分が行っている寄生虫の糞便検査の手順を後悔します。

まずは、上記、「ス○ト○」と言われた写真がこれ。

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確かに、山羊の直腸に手をつっこみウン○をかきだしています。

でも、これは、もちろんできるだけ新鮮な便がほしい!というのと、固体識別をキチンと行うため。

という立派な目的があります。当たり前ですが。

んで、この便を持って帰ってきて、

すり鉢ですりつぶし、

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ちょちょっと手順どおりにサンプル計測用の糞便液を作ります。

その後、マックマスター計測版という特殊な計測板にこの糞便汁を流し込み、顕微鏡下で寄生虫の虫卵数を測定します。

 

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寄生虫は主に、線虫、コクシジウム、条虫の卵が見えます。

 


これは、日本で獣医師が勤務する家畜保健所でも割と一般的に行われている手法であり、これとアンケート用紙を照らし合わせて、

キチンと駆虫を行っている農家と、していない農家での感染率の違いを出せば

どこをターゲットに予防できるか。

ということがもう少し具体的にわかるのではないかと思いただいま実践中。

 

・・・が、やはり、進みが日本に比べると段違いで遅い・・・3倍くらい。

 

通常の三倍

 

そもそもみんなあまりしっかりやってくれない・・・・

帰国までにどこまでできるか・・・・とにかくやってみようと思います。