In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

世界の車窓から 

 

本日は ガーナ鉄道 Nsawan〜Accra間をご紹介します。


ということで、ガーナで鉄道体験をしてきました。

え?

そんなものがあるはずない?

 

 

いやいや。

 

これがあるんですよ。

 

といいつつも、ガーナで鉄道はご想像通り、完全に主流ではありません。

 

ではなぜあるのか?

これらの鉄道はイギリスが植民地時代に引いた鉄道なのです。

その昔は、北はクマシ(旧アシャンティ王国の首都)から西はタコラディ(第三の都市、大きい港がある)
まで延びていたらしいのですが、いかんせん、ここはガーナ・・・・

メンテナンスがイギリス撤退後は満足にできる技術、資金もなく、現在はこのNsawanと

TemaがAccraと結ばれているのみ・・・・
(その名残は、クマシなどにも線路が見られることからわかります)

 

でも、やはり、そこに鉄道があれば乗ってみたい!

 

そして幸いNsawanには同期隊員がいる!!

 

 

ということで、年末のバケーションを利用して行ってきました。

 

Nsawanには、アクラの隊員連絡所からおおよそ二時間ほど。

 

前日の昼前に着き、この日は、同期隊員の活動先を訪問しました。

 

 

同期の任地訪問

同期隊員の所属先は、身体に何らかの障害がある人に義手、義足を作り、リハビリを行う施設です。

同期隊員はここで理学療法士として活動しています。

 

実際に義手・義足を作る工場を見学させてもらったり、

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子供のリハビリを兼ねての遊びにも参加させてもらいました。

 

年末だったので、ほとんど人はいませんでしたが、正直すごく行けてよかったです。

物事の一端しか見ていないので、全く的外れかもしれないけれど、

日本でもあるだろうこのような施設がもっと一般的に知られる必要性はやはり強く感じます。

 

子供と数時間一緒にいただけですが、

彼ら、彼女達は、とても「普通」の生活を営み。

なんら、自分達と代わりが無い・・・

ということを改めて実感させてくれました。

おそらく自分は、自分の祖父が脳溢血を患い、半身が不自由だったのを見ているため、そのような環境に身をおいたことが無い人よりは、当たり前と言う感覚が若干でも強いかもしれないですが、

 

やはり、いきなり日本で手や足が無い姿を見ると少し「ドキッ」としてしまうことは否めないです。

 

今回も、最初はやはり当たり前のように手足が無かったりする子供、義手・義足をはめている子供を一目見たとき、少し「ドキっ」としました。

 

でも、なぜか今回はすぐにそれが「自然」に見えるようになりました。

もしかしたら、これは、日本を離れて、「違う人種であり、そして、なにより五体満足でも、時として考え方が全く違い、理解できないガーナ人」

 

と接する機会が増えたからかもしれません。

 

自分と異なるものに、関わらなければいけないこの環境下が、自分の見方を少し変えてくれたのかな・・・と思っています。

 

上手くは言えないですが。


鉄道に乗る。

 

さて、列車に乗るために朝の五時に同期隊員の家を出発。

列車は朝の五時半に出発との情報だったので。

駅に着きます。

 

駅です。

 

完全に駅です。

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そして列車です。

 

しばらく、二人で「列車や!!列車やで!!」と興奮していたのもつかの間。

列車は走り出します。

ガーナの列車の旅。

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ゆれます。

とにかく揺れます。


前後を見ると、隣の車両が左右にグワングワン傾いてるで・・・・

連結する部分に絶対乗りたくない・・・

というか、脱線しそう・・・笑

そして、駅の無いところに普通に停まるのがやっぱりガーナクオリティ笑


大体、二時間半くらいをかけて、10っ箇所くらいに停まり、アクラステーションを目指します。

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意外なことに最後のほうになってくると、席は満席。そして、

おそらくスラム街なども通り、

こんな感じで、超接近。

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江ノ電も真っ青な接近ぷりです。

というか、乗客も勝手に降りてくし・・・笑

朝八時半くらいに無事、アクラステーションに到着。

とても、楽しい旅でした。