In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

クリーンアップエクササイズまでの道のり。学生の村に行く。

 

 

クリーンアップエクササイズを計画中である。

 

さらにいうと、

 

ガーナ人が主体でしてもらいたいのである。

 

自分が、村を巡回して教育することは、(ある意味では)、簡単なことだ。

ただ、正直なところいつも疑問に思っていたことがある。

 

それ、オレがいなくなったら結局誰もやらないんじゃない?

 

ガーナ人はよくいう。

 

・我々は発展したい。

・それは問題だ

・それは深刻だ。

 

でも、残念ながら、だからそれについて何かを主体的にしようとしている人は圧倒的にマイノリティだ。(もちろんいることはいるだろう。ただ、1年半住んでみている限り、それがものすごく多いということは断じてない。まぁそれは日本もかもしれないけれど、より多い気がする)

 

では、どうしよう。

 

公衆衛生の講義、また地域住民にアンケートをとって・・・等の活動を通して思ったことに、ガーナ人のVeterinary学生にイニシアチブを持たせたらどうだろうか。と思うようになった。と、以前のブログでも書いた。

 

ただし、自分には、2年(というか、もう半年)の時間しか無い。

 

さらに、経過をできる限り回数をこなして、しっかりと追いたい。そのために、そうそう頻繁に任地から遠いエリアに出張はできない。

 

と、いう経緯もあって、やりたい学生をずっと探していた。

 

結局、任地に程近い学生も見つかったけど、村でやる・・・ということになると、農家の収穫が終わってから・・・・ということになり、

 

雨季が終わって乾季に入った今、

 

今回、初めてクリーンアップエクササイズがやれそうな感じになった。

 

ということで、学生の村に挨拶回り。

 

電気が無い。

 

着いてまず発覚。

 

電気がありません。

 

割とメインロード沿いなのに。

 

着いて、早速チーフに挨拶。そして家族・協力してくれる友人にも。

 

電気の無い夜。子供を膝に乗せ、満天の星空を見ていると、

 

発展ってなんなんだろうと思ったりもする。

 

ガーナに来てから思うことは、「発展」ということを頭から「素晴らしいこと」と思えなくなりつつあるということだ。

 

もちろん電気が無いと不便だし、医療も、あまりにも未熟なことは本当に悲惨だ。なによりファンすらないと毎日暑い・・・・

 

でも、

 

毎年新しいスマートフォンを買う必要もなければ、

100m単位でコンビニはいらない。

 

 

程々。足るを知るということも必要なのではないだろうか。

 

さて、この後だけど、さ~って挨拶もしたし、よ~~し今日は終わり!!

 

と思ってたら、何故か夜、村の男子集の集会にかり出され

 

自己紹介、並びになぜこの村でクリーンアップをやりたいのか・・・等を説明するハメに。

 

聞いてないで・・・・これ。

 

とりあえず、

 

白人が来て何かするということに過度に期待させない。

あくまで、学生と村人が主体であり、自分はボランティアであること。

現地の人のボランタリーなマインドが必要であること

 

を強調しておいた。

 

ともすると、

 

何かをもらえるかもしれない

援助をしてもらえるかもしれない。

 

という向こうからしたら悪気はないかもしれないが、やはり援助してもらえる

というはっきり言って恵んでもらう精神というあまりよろしくない精神を持ってもらいたくないからだ。

 

この後にも、手袋が必要だとか、どこから持ってきてくれるのか。

などと言われたが、それも別に必要がそこまで無いし、無いなりにやってみるということで納得させた。

 

はっきり言って、これがうまくできるのかどうかはわからない。

 

でも、学生にも「金銭的なサポート」は一切しない(プリントした紙芝居等の教材を除いて)

 

それが納得できないなら、こちらからは支援しない。

 

を徹底させてみての反応を見てみようと思う。

 

上手くいけばいいけど・・・・