ワークショップ、そこから、思う日本人のひとつの役割とは。
同期、感染症対策の隊員が、作成していた、エボラ、及びコレラを題材にしたワークショップを、
配属先に併設されているVeterinary collegeで行うことになったので、手伝い要因として行った。
今回、自分は基本的にノータッチであり、主催はその隊員の配属先であるGhana Health Service 通称、GHSである。
そして、今回、プレゼンターは、その隊員の同僚のガーナ人が行った。
大学で行うことを最終的に決定したのは、同期隊員と配属先のGHSだが、それ以前に話していて、自分も強く大学でしてもらうことを希望していた。
というのも、
ガーナでは、エボラという概念を、ある程度の知識が無いと持ちにくいことが予想される。
に加え、
仮にも医療を学ぶ学生が、TV等がないことから、エボラ等に対する情報をあまりにも適切にもっていないこと。
それを日々の研究所の学生と話していて痛切に感じたからだ。
以前に、学生に「エボラとは」
についてたずねたところ、
名前しかしらない
ということが、判明し(この時点で、かなり西アフリカでは大問題になっていた)、衝撃を受けたからだ。
おそらく、これは、前述のようにテレビが学生寮には基本的に無く、情報がかなり制限されていることがあげられる。
というのも、ホストファザーの家に行けば、テレビがあり、連日のように放送しているからだ。
スマホを持っている学生も少なからずいるとはいえ、そこらへんは日本と変わらず、押しなべて学生は、whatsapp(日本のLINEみたいなもの)とFacebookしかしていない。
(実際に聞いてみた2人は2人ともスマホ保持者。)
以上のようなことから推察するに、電気さえ通ってない村がまだまだ多いノーザン以北の村では、エボラの情報はどれくらい浸透しているのだろうか・・・というのが正直なところ。
あとから人に伺ったところ、南部ではもっと話題になっているとのこと、自分が極一部にしか聞いていないからなのか、わからないが、これはあくまで自分の経験に基づいたものです。
そのような、背景があったため、今回のワークショップは実に個人的にはうれしいことだった。
そして、痛感したのが、やはり、
ガーナ人をいかに主体的にして巻き込めるか。
残念ながら多くの日本人は、圧倒的にガーナ人に比べて公衆の面前で英語で堂々と発表する・・・ということに慣れていない。
一方、ガーナ人は、とにかく演説、口はものすごく上手い。(それが、かならずしも全て理解していたり、実現できるかどうかは別として)
まさに国民総選挙立候補者・・・・というくらい弁が立つ。
思うに、結局自分は、二年が終われば帰国する人間であることには変わりはなく、
だからこそ、ガーナ人を自分の知識を使ってサポートしていき、そして
彼ら自身で自分達の地域問題を改善していければ。
と強く感じる。
そして、そのようなある種、コーディネーター的な存在こそ、
意外と日本人が、最も得意とできる分野なのではないだろうか。
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