In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

一年報告会と、そのときのこと。

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おそらく、25年度一次隊のなかでは、一番早いのではないかと思うけれど、

一年報告会という中間報告、新隊員歓迎会幹事のために首都に上っていました。

 

首都に上ると、いろいろとやることがあり、今回もこれ以外のことが盛りだくさんかつ、

そちらのほうが記憶に残ることだったので、一年報告会、新隊員歓迎会がどのようなものか・・・などは、他の隊員に任せて、それ以外のことをこちらに記載しておこうと思います。

 

リベリア人難民キャンプ訪問。

 

国連機関に所属されている日本人の方が、アクラ近郊にあるリベリア

難民キャンプで働かれており、今回、その人のご厚意でキャンプ内を見学させてもらえることになりました。

 

彼の仕事内容は、難民キャンプ内の職業訓練校の巡回。

 

ここで、知らされてまずビックリしたのが、そもそも、リベリア人の難民キャンプは正確にいうとガーナ政府からは2002年を持って難民キャンプとして認定されていないのだそう。

 

つまり、難民キャンプの人たちは、既に難民ではなく、公式には不法滞在者・・・というかたちになります。

そのような難民の人たちに、裁縫、お菓子作り、ヘアーメイクアップ等の技術を身につけさせて、リベリアへの帰国・そして自活を援助する・・・ということが彼の仕事内容であり、彼はこの時訪れた一ヶ月後には難民の帰国と一緒にリベリアに行かれる・・・という予定でした。

 

そのような、難民キャンプ・・・・

 

今まで、テレビ等で色々な難民キャンプの映像を観てきた自分にとって難民キャンプというと、正直全てではないともちろんわかってはいたけれど、なんとなくネガティブなイメージしか持てませんでした・・・

 

戦争で全てを失って、その国の人たちからも差別されたり、貧困のレベルが凄まじかったり。・・・

 

 

しかしながら、いざ行ってみると、確かに家屋は少しボロッちいし、衛生状態も普通のガーナの一般レベルより若干ひどいかもしれない。けれど、みんなとってもウェルカムな感じで、写真撮ってくれアピールがものすごい!!そして、聞くところによれば、ガーナ人や他国の人などもこっそり住んでいるのだそうだ。

 

もちろん、これはその難民キャンプの一面であり、彼らには国を逃げてこなければ行けなかった事情があり、人によっては家族が内戦によって殺されたりもしています。そして、それがどんなに凄まじいことか・・・それは経験をしていない自分にはおそらく決してわからないことだと思う。

 

 

けど、だからこそ、そのような境遇にも関わらず、このように人に逆に元気を与えられるような笑顔を見せれる彼女達は本当にすごいなぁ・・・と、只只圧倒されました。

 

そして、単純ですがそのような場所で働かれている日本人の方がいる。ということがものすごく誇らしかったです。案内してくれた方は、フィールド調査団のメンターという形で、昨年の10月以降からずっとアドバイス等、お世話になりっぱなしでしたが、今回このような形で彼の仕事内容を見せていただき、協力隊員よりも下手をするとハードな生活をされている姿も垣間みれて本当に頭が下がりっぱなしでした。

 

爪のあかを煎じて飲みたい・・・・

 

しかしながら、この国連のプロジェクトも今回を持って予算が終了するそうで、今後の方針がまだ決まっていないそうです。

 

一人でも多くの難民が祖国に、しっかりとした自活できる基盤を持って、帰国でき、幸せにくらせる

こと。

 

それが一番素晴らしいこと。それはわかっている。

 

じゃあ、そのために自分は何ができるのだろう。

 

途方も無いことだけど、考えずにはいられない・・・そんな難民キャンプ訪問でした。