In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

第二回のキックオフ、市場調査のメリット

 

 

週末を利用して、市場調査団の第二回キックオフが任地近くのタマレでありました。

 

 

今回は、ガーナのメンターの方々に加え、なんと、セネガルでこの調査団を発足され、現在ケニアで働かれ、またメンターをされている方も、スーパー強行軍でお越し頂きました。

 

これに隊員の新メンバーや、駐在で働かれている方を含め、総勢20人以上の方に参加していただきました。

 

さて、どのようなことをしたのか・・・ということは、後日、市場調査団のホームページに隊員がアップしてくれるとのことなので、

(詳しくは、「協力隊、市場調査団」でググってもらえれば)

 

今回自分が参加して、改めて思った市場調査団のメリット・・・

みたいなことを書きたいと思います。

 

 

市場調査は、村落だけのもの?

 

協力隊の中で、大きく括りを分けるとするなら、

 

村落開発普及員は、営業、ないし、総合職

その他は、さまざまな教職をはじめ、自分のような専門職などの技術職に別れるのではないかと思っています。

 

その中で、コミュニティの収入向上などを目指すような、村落とは異なる技術職が市場調査を行うメリットってなにがあるのよ?

 

ということに関して、自分が半年程やって来た中で専門職でもメリットだと思ったこと。

 

マンパワー(ルーティンワーク) → 自分のやりたいこと、目標を自分の中で明確に持てるきっかけが持てる。

 

専門職と言うのは、とかくマンパワーに陥りがちになってしまうことが往々にしてある・・・というのが個人的な意見です。(自分の研究所も、正直日常ワークは、糞便検査や死後解剖などの完全にルーティンなので)

 

慣れない環境での、講義、業務。

 

もちろんそれはそれで、大変なことで、クリエイティブに物事を行っていくことなのだけれど、

 

(これってオレじゃなくてもできるよなぁ、ってか、オレ別にいらないんじゃ?

とか

これなら相手が日本人から、現地の人に変わってるだけでは?

とか

こんな設備じゃ、なんもできねぇよ!!

 

という事を思ってしまうこともあるのではないかと思います。(というか自分は思った。)

 

その中で、徐々に信頼されて、その講義なりワークショップをを自分なりに工夫して完遂する・・・・ということも立派な目標だと思うし、やるからには、それを行うのが、ボランティアとはいえプロ意識だと思います。

 

ただ、自分の場合は、新規であり、右も左もわからず、研究所のくせに仕事も大してなく、正直なところ、

 

よくいう、

 
協力隊で来たはいいけど、仕事が無い。

 

を、正直現時点でも研究所内だけだとまさに地でいっている・・・・

 

なんで、研究所とか言ってるくせに毎日おしゃべりしかしてへんねん!!実働時間1時間未満ってなんやねん!!

 

みたいな。

 

その中で、過去のブログで書いたように自分が、ふと、活動内や、身の回りで興味を持った内容を、自分で調査し、調べること、そして、これが重要だと思うけれど、

 

誰かの前で定期的に報告すること、

 

で、

 

ビジネスとは直接関係なくても、ひょんなことから、自分の活動に関係のあることに繋がっていくことがある。

 

ということを今のところ、自分は実感しています。(例えば今の講義とか)

 

多角的な視野が持てる機会。

 

協力隊の隊員というのは、基本的には、任地で一人であり、任国に来ると、協力隊員同士で、基本的に会ったり、話をしたりする、またSNSなどで連絡をとったり情報を得るのが、自然と多くは協力隊の人たちなってしまう。

 

という傾向が強いのではないかと思います。(特に国際協力という話題に関して)

 

ある意味、狭い世界で、個人的には自分はこのような隊員間だけで話をする・・・

 

ということは、じつは時として良くないことではないだろうか。

 

と、自分の職種も獣医というかなり狭い世界なので、経験上感じることがあります。

 

というのは、どうしても自分の仕事を「隊員」(獣医師)という視点からの物事で見てしまうため、

 

結果的に、

 

「ガーナ人は、こうだから、それはどーせやってもガーナ人(ガーナでは)にはできっこないよ」

 

みたいな、ことを言ってしまう可能性を持っているからです。

 

つまり、意識せずして違う隊員のアクションにブレーキをかけるような、ある種のドリームキラーが起こってしまう可能性があると思っています。(もちろん、隊員間で話すことの中には活動のヒントになるようなこともたくさんある。あくまで、可能性の問題)

 

かといって、

 

それを疎ましく思って、一人でいると、それはそれで、閉じこもってしまったり、こんがらがって迷宮入りしてしまったり。

 

そんな中で調査団の魅力の一つは、自分と全く違った視点を、特にビジネスなどでガーナに来ている人たちと接することで気づかせてもらえることでは無いだろうかと思います。

 

自分がそれを強く感じるのは、

 

自分がする先に何があるのか。

 

ということに「お金」など、違う要因を絡めて問題を提起してくれる時ですね。

 

医療・衛生関係の方等は自分もその分野に近いので、そうかもしれないけど、ある興味を持って調査をしている時のゴールが、自然と

 

その地域の医療的、衛生的問題の改善

 

ということになっていることが多いと思う。

 

もちろんそれは正しいことなのだけれど、たとえば、煮詰まってしまったとき、

その時に、「どうすれば、それをビジネスに繋げて、お金で利益をあげることができるだろう」

 

という目標を設定することで、また違った側面からのアプローチができる

 

ということがあるのだなぁ。

 

とこのような調査団の会合を通して日々感じます。

 

協力隊員は地域に入って現地に溶け込んでなんぼ

 

それは、間違いないと思います。

 

でも、このフラット化した世界の中で、何かアクションを起こす為に。

 

 

フラット化する世界〔普及版〕上

フラット化する世界〔普及版〕上

 

 

 

その為に、いろんな視野を持つ必要性は、あるのではないんじゃないかな。

 

というのが個人的な意見で、そして、調査団はそれを持つことができる一つの機会なのではないかな。っと思います。

 

そしてそして、

 

そんな協力隊とは違ったスタンスで意識がものすごく高い人たちと話すのは、やっぱり、ものすごく

 

楽しい!!

 

のです。

 

今後の自分の活動にも、少し新たな展開がありそうな予感をこの会合を通じてまた得られました。

 

楽しんで活動したいと思います。