In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

総会 後編 ~獣医師として~

 

 

さて、総会、そしてその後の後夜祭も問題なく終わり、

 

今回の自分にとっての最大の山場の

 

協力隊調査団(仮称)の発表が次の日にありました。

 

今回の発表は、全部で4人。そして自分以外が全員先輩隊員ということ、ネットの不具合などで、直前にメンターの人ともあまりしっかりと相談やプレゼン資料のチェックをできなかったこともあり、少々緊張気味でした。

 

結局最終的に、なんだかんだで20数人集まっていただき、その半数は協力隊以外の駐在の方などで、

 

協力隊という視点では見れないような現実的な意見や、多角的な視点から見た大変貴重な意見を頂けました。

 

これだけでも、ホンマに参加・発表できてよかったなぁと思いました。

 

約半年前。

 

右も左もわからない状態で自分がただ、漠然と興味を持って始めた調査。

 

当初は、小動物臨床の経験から日本の飼い主さんの多くが知らないように、一般の人は、ゴミの誤食を知らないのではないかと思っていました。

 

けど、調査を進めていくうちに、

 

「知らない」

 

のではなく、飼い主を含めて、住民は

 

「知っていても、何もしない。例えしていても追いつかない」

 

という結果を突きつけられました。

 

その中でもできる限り、家庭でゴミ削減にできることをして、その結果、家畜が死なないなどの明らかに他の家庭と違うような結果を出しているような例外モデルを探そうともしましたが、なかなか、というか、少なくとも自分が聞いた限りではそのような家庭はいませんでした。

 

当初の思い描いていた仮説は否定されてしまい・・・

 

その中で

 

じゃあ自分が何ができるのだろう?

 

としばらくの間、あーでもない。こーでもない。と夜、寝床の中でずっと悶々としてました。

 

けれど、最終的にその中で、自分がボランティアとしてできることはやはり、まずは、

 

「イニシアチブをとれる人材を育成する手助けをすること」

 

という結論に達しました。

 

それが、今、学校の申請中の講義にも繋がっているのですが・・・どうなるやら・・・笑(これはまた今後の報告になる)と思います

 

 

 

・・・・・正直言って、今でも思いますがもしかすると、というか、自分は、本当のところガーナが今後経済的に発展しようがしまいがどうでもいいのかもしれないです。(経済的に発展することが、必ずしも人としての幸せになるのかということに疑問もあるので)

 

実際に協力隊に来た理由も、

 

「国際協力がしたい」

 

というより

 

自分が興味があった海外に、例えば、日本では診ることができないような珍しい症例を診たりできる「獣医師」として来てみたい。

 

ということが大きかったと思います。

 

結果的に、それが協力になればいーや。くらいに思ってました。

 

でも、

 

毎日、ジョギングする道にゴミが大量に散乱している現状。

 

そして、

 

それを家畜が食べて死ぬ現状、 伝染病を媒介するような衛生状態の悪化を引き起こすような状況を作り出すような環境。

 

を許せない何かが、自分の中に沸き上がってきます。 走ってて自分の無力さに悔しくて涙が出そうなくらい。

 

それは、やっぱり自分の中のちっぽけかもしれないけれど、

 

「獣医師」である。

 

という自負心みたいなものなんだなぁ。と

 

いうことに気づきました。

 

自分なりに努力して、大学入試を突破して、6年間、なんだかんだで、勉強をし続け、国家試験をパスして、卒業して約3年、ホントに突っ走ってきた小動物臨床を通して、

 

これだけは、獣医師として譲っては行けない・・・というような一線が、自分でも意識しないうちに芽生えていたのかもしれないです。

 

 

もちろん、この問題も、ももしかしたら上手く行かないかもしれないです。。

 

でも、

 

それでも。

 

自分の「獣医師」としてのプライドというか、「何かゆずれないもの」、を

 

自分でごまかさないように。

 

できる限りのことをしていきたいと思います。

 

 

最後に。発表中もう少し、観客を見た方がいいとのご指摘を頂きました。

 

 

すみません・・・・緊張しやすいたちでいっぱいいっぱいなのです・・・・涙。