In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

次の作戦2。個人レッスン。

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研究所にいる学生に対してお望みどおりの個人講義をすることにした。

 

半年ほど、学生を見てきたが、本当に正直言ってあまりレベルが高くない。

 

というか、

 

「体系的に理解ができていない。」

 

というのが感想。どうしてそれを知ってるのにそれを知らないの??

 

ということが、ままにしてある。

 

顕微鏡でスライド見ようとするのはいいんだけど、

 

なぜ

 

いきなり高倍率から見ようとする?

 

そして、結局見つからないなぁ!

 

という?

 

普通は低倍率からだろうがぁ!! そして、

 

そんな染まりすぎているところ見ても

 

見えるわけ

 

ねぇだろぉぉぉぉぉ!!

 

 

あと、

 

「なぜ、そうなるのか?」

 

がまったく聞いてもわかっていない。

 

 

死後解剖で寄生虫を見つけても、その種類が何なのか、どういう生活環なのか

 

すらわかっていない。というか、疑問に思う事もないようだ。

 

もっと言うと、シスト状で見つかるものと、成虫で見つかるものは何が違うのかも聞かないと答えられない。

 

それの違いがわからねぇと、

 

その寄生虫がなんでそういう寄生生活を行うかなんて

 

わかるわけ

 

ねえだろぉぉぉぉ!!

 

という、その現状が、どーにも、結構イライラさせていたので

 

個人的にどしどし聞いて突っ込んでいくことにした。

 

そして、最後に

 

so what?」をもっと持つように。

 

と少しえらそうなことを言ってみた。果たして彼らがそれに気づいてくれればいいが・・・

 

 

あと、完全に勝手なおせっかい(と自身の勉強のため)で、研究所の学生に週2回くらいで本当に基礎の分子生物学を教えていくことにした。

 

DNA,ゲノム、遺伝子の違いや、細胞分裂などなど。

 

まぁ、これもほとんどこちらから学生に教えさせてよ。と頼んだといっても過言では無いくらいなのだけれど、

 

「今日はしないの?」

 

と向こうから言われたときは、ちょっと涙が出そうになった。

 

スライドは、wikipedia や海外の簡単なサイトから引用しまくって、

 

どうしてもわかりにくいところは日本のサイトの画像をそのまま翻訳して・・・って言う感じで授業と言えるほどのものではないかもしれないけど、

それでも、少しずつ継続していきたいと思う。

 

目標は、PCRや、クローニング、までくらいは理解してもらうこと!!

 

それにしても、

 

医学英語は説明に頭を使う・・・・

 

やっぱり圧倒的に、使い慣れていないからだろう。

 

ほぼ100%

 

頭で文を考える→訳す→喋る。

 

という流れを日常会話より顕著にスピーキング、リスニングともに行ってしまっている。

 

にもかかわらず、語順がめちゃくちゃ。

 

この辺りは普段使い慣れていないからとっさに品詞がどれなのか、

 

ということが頭でできないのだと思う。

 

Emaciation なんて語も名詞ってわかるのだけど、まず日常で使わないので、とっさに5文型にどのようにあてはめるのだろうと考えてしまう。

 

これは parasite や larva,oncosphere,などもそう。単語、単語の意味がわかっても、それに使う''動詞 ''がどれが適切かわからない。

 

メディカル英語に関して少なくとも自分は読めても、聞けない、喋れない。というのは

 

圧倒的に対人でのインプット、アウトプットが少ないからなんだろうなぁ。

 

あと、ribosome、cytosine とかも、

 

日本だとリボゾーム、シトシンと習っていて、それがもう染み付いてしまっているから

 

ライボゾーム、で サイトシンととっさに出てこない。

 

今年は、このあたりの改善を少しずつしていかないと・・・・