In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

振り返って。

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今年も残すところあとわずか。

なので、今年の振り返り・・・・と言いたいところですが、

今回は少し昔までさかのぼりたいと思います。

ちょうど10年前。

皆さんの10年前は、何をしていたでしょうか。

ちょうど10年前。

自分は浪人生活のまっただ中でした。

2回目のセンターまであと一ヶ月。

現役時代に大学受験に失敗してから、片道1時間ちょっとかけて名古屋の某K塾に通い。

ちょうどこの頃、コンビニで漫画を読んでいたら中島美嘉の「雪の華」が流れて来ていたのが昨日のことのようです。

あのとき自分は、ただ「獣医学科」に受かりたい。という一心でした。

仲のいい友達もほとんどが大学生になり、自分は毎日毎日、受かるという保証もない大学受験に向けて勉強し、月に一度くらいの模試の結果に一喜一憂し、そのスコアだけが自分を支える何かになっていました。

なんで現役のとき、獣医以外の安全に受かるところで妥協しておかなかったんだろう・・・

電車で通学する時に、大学生になっていた同級生と一緒になった時にそう思ったこともありました。

それからの10年。

東海地方から、ともすれば三重県からろくに出たこともない自分が、陸の孤島ともよばれる山陰、鳥取の獣医学科に受かり、一人暮らしをはじめ。

車が好きという単純な動機から始めたガソリンスタンドと、二年後期のクソ忙しい講義スケジュール。そしてその年に限っての三十数年ぶりの大雪の中で、鳥取に嫌気がさして、それまで行きたいとも思っていなかった海外に半ばやけくそで行った人生初の海外旅行で航空券のみの一人旅。

そして、少年時代からの夢だった獣医にいつの間にかなり、

動物のお医者さん」をまがりなりにも経験し、

いつの間にか日本ではなく、

10代のころには興味すらなかった「青年海外協力隊」としてアフリカの途上国であるガーナでガーナ人の集落の中でただ一人の日本人として一人暮らししているこの状況。

いったい10年前の自分がどう想像していただろう。

でも、振り返ってみると、あっという間やったけど、

この10年。

たくさんの出会いと別れを繰り返し、そして今ここにいる自分がそれらの経験を通したとても自然な結果で、そして幸せだと思っています。

10年前の自分にもし会えたら。

「10年後の自分は、色々大変やけどアフリカで笑っているよ」

と言ってあげたいですね。

そして10年後。

また、もしかしたら全く想像のしていない自分がいるのかもしれませんが笑

とにかく笑っていられるように今を楽しんで行きたいと思います。