In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

ガーナ生活も六ヶ月目に突入。そして活動は・・・・

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いつの間にか、ガーナに赴任してから5ヶ月が経過し、6ヶ月目に突入しました。

もうすぐ前の仕事を辞めてから1年が経とうとしています・・・・早い、早すぎるで・・・・

ということで、JICAガーナ事務所から提示連絡に加えて、6ヶ月目ということで、

活動計画書を作成・提出するようにとの通達がありました。これは、今後の活動方針を明確にしていくために

活動先と協議して、最終的には日本語と現地語で提出するというものです。

この間の授業の件も気になったので、早速、研究所のボスに時間を割いてもらうことにしました。

(どうでもいいけど、日本でもそうだったけど、このボス・・・という人を前にすると、どうも頭がうまく働かず、

言いたいことがうまく言えない・・・そういう意味では前職の院長はかなり貴重。まぁ。協力隊を受けるとは相当言いにくかったが笑)

4ヶ月間、自分がポンタマレにいて提示しようと自分が考え出した今後の活動案件・提案は3つ。

1.マニュアルシートの作成。

研究所内の仕事をしていて、大して無いけど(笑)個々の作業に対してのマニュアルがないことが非常に非効率だと思いました。

たとえば、寄生虫の糞便検査の浮遊法やマックマスター法など。

これらはすべて、先輩からの口頭説明。マニュアルらしい教科書もみんなが持てるわけではなく。今後新しい人材が入ってくるたびに

逐一伝言ゲームを行っていくのも非常に効率が悪い、し伝達ミスが起こりうる可能性がありうると思いました。

そのため、そういうマニュアルシートを作成、ラミネートするなどして、作業場の目に付く場へ置くことを提案しました。

最初ボスにそういうと、

「そんなんあるで!!」とドヤ顔で研究室に連れて行かれ

「どや!!」

と、見せられたのは、機材(オートクレーブなど)の使用説明。

「いや、ちゃうやん!これ機材の説明書やん!」

と改めて再度説明。この際にiPadが大活躍。持ってきてよかった。

「こういう感じで、検査手順を作成しておくと便利でしょ?これは日本語やけど必要なら自分が翻訳するので」

というと、ボスも「とりあえず作ってみてくれ。」ということに。

なので、せっかくデジカメもあるし、オリジナルのマニュアルをこれから少しずつ作っていくことにしようと思います。

2.引き続き、データベースの構築の申請。

おそらく頓挫になりかけていたので、再度お願い。

ちょうどこの一昨日前に、JICAの専門家の方が、MOFA(管轄省)への会計管理データベースソフトの導入案件の指導ということで、ポンタマレ

にこられていました。そこで聞く指導内容が、「え、エクセルでそんなこともできないんすか?!」

レベル・・・・・

そういう事実を事前情報で知っていた。且つ、このようなデータベース化をMOFAが進めているという事実があったので、

ボスに

「一昨日あなたも参加した、今後導入していくMOFAの会計データベースみたいな感じで、パソコン上でデータを管理したい。

やはり、台帳にFinal resultだけしか書かないのは良くないと思う。

とりあえず、半年どんな感じか、データ集めてみるから、それを見て決めてほしい。」

と打診。そうすると。

「わかった。一応パソコンはある。が正直、ここの学生も含め、メディアリテラシーが圧倒的に不足しているから、満足に使えないだろう」

とのこと。

なので、

「もし、半年分のデータを見て、これは使えそうだと思うなら自分もエクセルなら少しくらいは使えるから指導していける。

だからとりあえずあと3ヶ月くらいデータ集めたのを見てくれ。」

ということで、合意。MOFAのデータベース化に便乗できたらいいな。

少なくとも前回よりは感触はいいかな。あとは、もう少しデータベースをわかりやすいように練りこんでいかないと。

今度、PC隊員の人とかにも相談していこう。

3.授業案件。

これも

「JICAにレポートとして提出したいから、結局のところ自分は講義をもてるの?持てないの?そのあたりだけ日時とともに教えてほしい。」

と言ったら、

「一応来年からを考えている。今度テキストをebookで送るからそれを見てほしい。」

とのこと。

ということで、一応まだ時間割とか詳細は聞けていないが、どうやら解剖アンド生理の授業を来期から持てることになりそうです。

まぁ、何もなかったらちょこちょこ催促していくけどね。それにしても言ってみるもんだなぁ・・・・

以上3点をベースに今後やっていこうと思います。

うん。完全に当初の派遣内容

「家畜の診察・指導」

はないね笑

でも、正直なところ、日常の業務内容自体には、現時点ではあまり口を出さないでおこうという風に今考えています。

日本とやり方が違うのは当たり前で、しかもそれが穴があることのほうが多いのですが。日本ならありえんみたいな。

でも、ここは日本じゃないし、結局言ったところでそれが改善できるかというと少し微妙な気がするからです。

つい先日も違う国の看護師の同期隊員と話していたのですが、

「その手技を当然と思っている人たちの意識を改革していくのはかなり難しい気がする。」

ということを二人で話していました。

とくにメディカルなど医療技術的なこと、かつ途上国だとそのような職種についてる人は

良かれ悪かれみんなその職についていることにかなりのプライドを持っているので改善が余計に難しいと思う。

日本でもそうですが、「これがうちのやり方」

という確固としたものをもっているところで、新参者、しかも異邦人のたかがボランティア風情が「それ、間違ってるで!」というのもちょっとなぁ・・・

と思っています。

もちろん、そういう土台が今後できてくれば考えていこうとは思いますが・・・・そのための授業でもありますが。

上記のどれがうまくいくかどうかなどはまだまだわからないですが、とにもかくにも半年経ってくると少し周りが見えてきているような

気はします。そして、きっかけはどうであれ、

自分から動かないとここでは何も動かない

ということが少しわかってきた気がします。

日本みたいに、決められた仕事を決められたようにしていたら、何もやってこないだろう

とも。

失敗を恐れず。

でも、毎日それだと疲れるのでスモールスモールで。