In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

死ぬかと思ったこと。

ガーナは、途上国のご他聞にももれず交通事情があまりよろしくないのですが、今回は任地近くの交通事情で思った(起こった)こと。

基本情報として、

首都などでは、基本的に、乗り合いの乗り物といえば、「トロトロ」という10人以上乗れる大型のバンです。

路上からなら行き先を大声で叫ぶトロトロに乗り込み、ステーションなら、ある程度の人数になるまでひたすら待つ。

そして、タクシーといえば、日本のように手を上げて止めて、というのが一般的です。

しかし、タマレ近郊ではタクシー事情が少し違い、

普通のタクシーと、トロトロの代わりに、ルートタクシーというものが大多数を占めるようになります(厳密にはトロトロももちろんあります)

ルートタクシーは、行き先が決まっているタクシー(一般セダン)で、これも行き先に人が集まればステーションから出発。という形になります。

僕が、住んでいるポンタマレから、近隣の都市タマレにいくためには、サベルグという中継点で乗り換える、もしくはたまに来る直通に乗るか、

逆もまた然り。という感じです。

しかしながら、このタクシーがまたすごい。

アクラ近郊から来ると、タマレの小型バイクの多さとタクシーのぼろさがまず目につくのですが、そこからポンタマレに北上するにつれ、さらに輪をかけて

ぼろくなっていきます・・・・

まさに逆南北問題笑

ちなみにこれが僕がよく乗るポンタマレからサベルグまでのタクシー・・・

IMG_1741

内装・・・・い、いったい・・・何年前から走っているのやら。

IMG_1590

フロントガラスが割れているのは当たり前。ちなみにこのレベルまで来ると、エンジンの始動は、イグニッションキーではなく、

下の回線をごそごそといじってエンジンをかけます笑。

この車に、前、運転手を除いて(!)2人 後ろに4人、ハッチバックがあればそこに2人くらい乗って、道中をいきます。

完全にサスペンションは死んでいるし、常に走行中少しガソリン臭い・・・・この間は、ミッションのところから走行中煙が・・・・

でも、まだいいんです。これくらいになると、50kmくらい出すのががやっとなので、いざとなったら飛び降りれるから。

怖かったのが、サベルグ〜タマレのタクシー

外装はこんな感じ。

IMG_1605

中途半端にまだ、動く分、ドライバーのたちが悪い。

死ぬかと思ったのはこの間の出来事。

タマレに買い物に出ていて、帰りのタクシーに乗るか乗らないかで、ちょうど夕立がありました。

このときの乗客は確か5人(?)笑

そして、熱帯の雨は本当に土砂降りのスコール。

その中で、ドライバーは狂ったように速度を上げていきます。体感的に確実に100kmを超え、120kmに迫る感じ。(あ、ちなみにお決まりのようにメーターは壊れています)

絶対整備も碌にされてない、タイヤの溝もおそらくほとんどないであろう車で、この豪雨の中をこの速度・・・それだけでめまいがしそうになりました・・・が、

あろうことか、このドライバーは、フロントの窓が曇れば片手運転をし、身を乗り出して、窓をふくなどの暴挙を繰り返し、一時水溜りに入ったら完全にタイヤがスライドしてました・・・・

涙が出るほど、怖いし、最後は、目をつむってました。

それ以来ちょっとタクシーに乗るのがトラウマになっていますが、

そんな中、同席しているおばちゃんたちは携帯をぽちぽちいじって笑っていました。 おばちゃんすげぇ・・・・

事故したら確実に即死だろうなぁ・・・本当に怖い・・・・

次回からはやばそうなら運転手にキレようと思います。

なんか、代わりの交通手段がないものか・・・