In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

Pong-tamale 通信。 ガーナの獣医さん事情。

総会2013 8-262 (1 - 1)

Pong-tamaleの研究生並びに学生さんに聞いた獣医事情。

まず、最初に。現在(2013年)、ガーナにはまだ国産の獣医師(veterinary doctor)は誕生していません。

今、ガーナには正規の獣医師は180人ほど!しかいないそうなのですが、その全ては、どうやら海外に出て(主にドイツやイギリス)、獣医師の資格を取得したらしいです。ということで、かなりのエリートなのか、獣医師と言っても、主にMOFA(農水省)みたいなところの官僚か、首都などでの、プライベートアニマルクリニックみたいな感じがほとんどのようです。

そのため、ガーナ政府は現在首都アクラにあるガーナ大学、並びに第二の都市クマシにあるクマシ大学に獣医学部を4年前に設立し、現在国産獣医師の生産に力を注いでいるそうです。

あと2年後に第一号が誕生。 ただ、この獣医師もそれぞれ10名程度のかなりのエリートでおそらく官僚ないし、それに近い地位に位置する職につくことが予想されます。

では、日本でいう獣医さんの仕事。家畜の診療や、あと日本でもあまり知られてはいないけど、検疫や地方の衛生管理などを公務員で行うような獣医師・・・はどこから排出されているのか?

それが、このポンタマレ獣医学校なのだそうです。

獣医学校としては、前述の2校以外では、ガーナではここだけという話です。そのため全国から学生は来ており、学生寮暮らし。学生の期間は3年間。そのため専門学校のような位置づけに当たる感じだと思います。

学生数は1学年100人前後。学年によって人数に少しばらつきが見られるみたいですが、それはその年その年によって違うそうです。

ちなみに僕も全然知らなかったのですが、ガーナでは医療関係の学生さんには毎月320セディーほど支払いがされるそうです。何そのシステム!! ちなみにガーナの公務員の初任給は600セディー。獣医関係でも720でディーくらいということなので、かなりの高待遇なのがこれからもわかると思います。

そういう意味で、割とこの学校に来ている学生さん達はモチベーションが高いなぁ・・・という風に感じます。授業態度もかなり良いです。

その中で、一番今自分が辛いのが、英語のできなさ具合。

特に専門用語が読むことはできても、話したり書くとなると全然出てこない・・・あと、ちょっとしたことでも英語が出てこないのがものすごく悔しいです。やはりメディカルは少なくともメディカルワードは英語が話せて当然の社会なので、その中で話せないのは辛いなぁ。。。と思うばかり。とにかく一日でも早くこれに慣れたい・・・

写真は、そんな学校、そしてすんでいる場所から徒歩三分の場所から見える絶景。

辛くなったら、この景色をトボトボ歩きながら見て頑張ってます。