In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

研修も3週目 その1

研修も3週目に突入!

月曜日を迎えます。

この日は、朝から少しブルー。

というのも、前回の記事でも書いた健康診断が返ってくるからです。

夕方まではできるだけ気にしないように努めながら研修に励みます・・・・

で、いきなり朝からヘビーな症例。

予定日きても陣痛が全然こない。破水も一次破水まで(ホントはもう一回あります)。

前日は経過をみて、低Ca予防に点滴しただけだったので、もしかしたら死んでるかも・・・

ということで、研修先の先生が手を突っ込むと、案の上、死んでいる・・・

僕も手を突っ込ませてもらうと確かに胎児の足が・・・・

もう待ってもムダだろう・・・ということで、縄を胎児の足に付けて牽引して引っ張りだします。

・・・・死んでる胎児の晩出・・・・

なんかちょっとだけ気持ち悪くなってしまった・・・

母牛のほうもすこし厳しそうな感じ・・・

こちらはとりあえず補液をしての経過観察です。

続いて、違う牧場へ、水頭症の症例が出たということで見学のため、移動。

水頭症というのは、なんらかの原因で頭部内に水(脳脊髄液など)が溜まり頭部を圧迫する疾患です。ひどいのになると、その圧迫で脳圧が変わり、頭部疾患など様々な神経症が出てきたりもします。

人間でももちろんありますし、犬でも、小型犬(チワワ)とかでたまーに怪しいのがいたりしました。

牛の場合は、水頭症になるので一番多いのは、吸血昆虫を介したウイルス疾患のアカバネ病だそう。

今回もそれではないか・・・ということでした。

Evernote Camera Roll 20130123 214230

こんな感じで眼球が突出してしまっています。水晶体も白濁してる感じで目も見えていない様子、ただこれでも意外としっかり立って、ミルクも飲んでるそう・・・すごい。

ただ、これも次の日には、生存不能ということで剖検にまわされることになります。それについては次回報告。

また、昼からは、盲腸が拡張しすぎて、食欲不振を呈した牛の手術でした。

術式は今回で二度目だったので、今回は、手術へ至るまでの経緯や、その診断、決断のポイントなどを意識しました。

ちなみにこの牛は去年に第四胃変異で手術を受けているそうです。

そのため最初は、四胃変異の再発かな?と言われてたのですが、それの確認の意味も込めて試験的に開腹をした・・・という感じもあります。

で、開腹すると、胃はしっかり固定されているけど、盲腸が拡張して、それによって圧迫を受けたりで食欲不振になっていた・・・という感じらしいです。

盲腸内の消化物を全部出して、閉腹して終了。 あとは点滴して様子見です。

術式だけを見ると、体力はいるけど、ポイントさえ見極めればできなくはなさそう。

というか研修が終了するまでには一通りできたいなーと思います。

そんなこんなで、研修も終了。

いよいよ健康診断結果を受け取りに行きます・・・・

実は、この日の昼休み、一度NOSAIに帰って少しの休憩中にトイレ行ったんですが、トイレで用をたそうとして何の気なしに横を見ると、なぜか尿試験紙が・・・・

???と思いつつも、何か気になったんでやってみたら・・・・

尿タンパクが±もしくは+な感じの色に染まって行き・・・・

それでなくても健康診断厳しいと聞いていたからもうめっちゃブルーになってしまっていたので。

受け取りに行くまでの道のりはずっとブツブツ独り言・・・・

まさに(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルな感じでした・・・・

これでダメなら地元戻って最悪再検査だなぁ・・・・となんか悪い方へばっかり。。

・・・・で結果をいよいよもらったら

オールオッケー!!異常なし!!

キターーー(゜∀゜)ーーーー!!!!!

もうね。この前と後のテンションの違い!!笑

でも、ホントによかった。

いよいよこれで、後、残すところは研修のみ。

頑張るぞ^^