In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

ただいま院長不在中。

どーもー

院長不在中で、単身診察中。ハラハラ、ヒヤヒヤ中です。

とりあえず今日は休診日。ペットホテルの動物も少ないし一休み・・・と思っていたら

ずっと経過を見ていた妊娠中のワンコの様子がおかしいと電話。

陣痛?破水?みたいな感じらしいとのこと。

ただまだそこまでいきんでいないとのことだったので少し様子を見てもらうことに。1時間くらいして再度電話、完全に陣痛が始まったらしく力んでて40分くらい経過してるとのこと。ここで、院長不在なので頼んであった近隣の動物病院の先生に電話。万が一に備えて帝王切開の準備と、その後の指示をしてもらうことに。

・・・・で、しばらく待機していると、無事生まれました〜〜とのことでした。よかった〜!

交配したかも〜って言われた時から自分が診察してて、超音波で妊娠が確定してからも経過を追っていたので、無事に生まれてなんかすごくほっとしました。命が生まれて来るのに一役買えるのは、普段が亡くなる可能性が高い職場で働いている分、たとえ動物でもなんかいいものでした。

ただ、後学のために少し帝王切開は見てみたかったけど・・・アフリカに行ったら何かの役にたちそうだし。今日近隣のいつもお世話になっている先生が、自分の元職場はブリーダーと提携してるから結構帝王切開はあるから、時間あったら見に行ってみるといいかも。って言ってくれたので、遠くないしアフリカ行くまでに時間が合えば行きたいな。

閑話休題。

今日県立図書館に行ったら今年もやってたので恒例?のフォーラムのチラシが。

 

 

演題も面白そうなんだけど、その中に中村安希さんの名前が!!

インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日

食べる。

Beフラット

中村安希さんは、同じ三重県出身のノンフィクション作家で、インパラの朝という旅行記でデビューしたらしい。ちなみに高校もすぐ近くの某進学校で、その高校の百何十周年?記念か何かの講演会で来ていらっしゃったという記事を地元の新聞で読んだことで僕も知りました。

本はとりあえずそれから全部読ませてもらいました。彼女の視点・文章は、とてもクールかつ、客観的に自分を描いていて、それがとても、少なくとも僕には好感が持てました。

特に、Beフラットは、自分の高校時代など過去の回想を織り交ぜながら章が進むのですが、三重の学生時代の閉塞感。留学以降、旅で感じたこと、それらを踏まえた今の自分の価値観の変化などが、書かれてあり、同じような三重の環境で育ったからかとても共感しました。

「インパラの朝」は旅本ですが、どちらかというと淡々とした内容で、一章一章が短く、どこか詩的というか短随筆みたいな感じなので、「深夜特急」などともまた違った読後感だと思います。

最後にその新聞に書かれていた安希さんの言葉で心に残って思わず書き留めた文章を。

「私たちが受け取る裏にはたくさんの事実があり、その横にはたくさんの真実がある、世界を一言で言い表すこともできないし、幸不幸も一概にいえない」

おそらくこれが、安希さんが旅などを通して自分の中で練り上げ抜いた自分の中の「1」なんだろうと思う。

高校生の時に、この言葉を聞いたら自分はどう思ったのだろう・・・・

ただ、この講演を聴けた高校生のみんなは少し羨ましいと思った。