In Blue Skies

とある獣医の青年海外協力隊日記からのイギリス大学院留学

志望動機書

エー 一応書いたものを乗せときます。ここからさらに細かい所修正したりして提出してますが、基本はこのままの感じで出しました。

個人面談では、これをベースに質問されることがほとんどみたいなので、しっかり考えて書いておいた方がいいのかなぁ。というのが、今の感想です。

実際、僕は、本番の面接の時には、無愛想な面接官でしたが、「非常にご自分をよく定義づけしておられますね。」

という褒め言葉かなんかよくわからない言葉をもらいましたw

添削してくれた友達に感謝です。

ちなみに書いてる順番は適当です。

・志望動機

大学時代に行った長期旅行で日本とは全く違う海外の文化に触れ、異文化の中で生活するということに興味が沸いたのが元々のきっかけです。

協力隊の活動は、旅行や留学等と違い、異文化の途上国で自分の知識や経験を提供しながら、現地に密着して2年間の生活を行えることが魅力的です。

派遣期間中は自分が異邦人の立場なので、積極的に視野を広げ、常に向上心を持って活動できる環境だと感じました。

協力隊の経験を通して、今後日本だけでなく世界の諸問題に対応できる獣医師として社会に貢献できるようになることが目標です。

・ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください

ボランティア活動の意義は、自分の技術や知識の提供を行う際に、経済的利益の目標達成が企業や行政ほど厳密ではありません。

そのため、自発的かつ多様な社会貢献を行う機会が得やすい環境で活動できることだと思います。

また、ボランティア活動は、奉仕、援助等の一方向からのアプローチとは異なり、技術や知識を与える側、与えられる側の相互活動です。

それにより一つの場を共有し、存在を認め合い、新しい人間活動・社会を構築していくことが、活動の目的だと私は考えます。

・この職種を選択した理由

公衆衛生の知識や畜産業の発展が、派遣地域社会の生活を底上げする一つの要素になると考えています。

私は獣医師として家畜室病の予防や治療を通じて、畜産業全体の発展に助力したいと思います。

また期間中は途上国で多く見られる、家畜・小動物から人への伝染病の軽減を初めとした公衆衛生の問題にも関与をしていきたいです。

期間終了時には、少しでも多くの知識を住民自身で実践できるような状態で帰国できるよう努力したいです。

・職種に関連した自信の経験(実務経験)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に上げ記述する。

その際、自信が選んだ要請内容に対しての技術適合性についても触れる。

現在働いている動物病院では、犬、猫だけでなく、ウサギ、鳥など、伴侶動物として考えられる多くの動物を対象にした業務を行っています。

診療業務を行うことで、基本的な診療や外科的手技の経験、そして五感を最大限に使って診察を行う能力が培われたと思います。

知識としてしか知らなかった感染症や症状を実際に経験、対応していることが、学生時代と違う点だと思います。それによって、基礎知識と実践が自分の中で繋がりました。

また、夜間の緊急時や院長が不在の際には、私一人で診察等にあたっています。それによって、切迫した状況下においても一人で考え、やりぬく力、適切な処置を選択する力が相当つきました。

加えて学生時代は、基礎系の研究室で寄生虫学を専攻しました。

研究室では、主に多細胞の蠕虫を扱い、実際に家畜(まれに人)から採取した

寄生虫を形態的、遺伝子的に調べ同定を行っていました。

また卒論研究では、世界的に問題とされている有鉤条虫に対するワクチン開発の一部に関わりました。

その研究では、PCRやクローニング、elisa など一連の実験手順を学びました。

学生時代のこの期間に世界、特に途上国における寄生虫の危険性を深く学んだことで、途上国で実際に生活し、貢献をしたいという気持ちが強くなりました。

・自己PR(希望した職種に関係する経験以外で特筆すべき経験)

私は人見知りせず、誰とでもすぐに話ができます。毎日の診療では、喋れない動物にかわって飼い主さんから情報をいかに聞き出し、取捨選択を行うか、をなにより念頭において日々働いています。

学生時代には、家庭教師や携帯電話販売業など人とのコミュニケーションを土台にする業種でアルバイトし、幸いにも志望校の合格や、多くの顧客のニーズを満たすことができたと感じています。

以上のような自分の性格や経験を活かして、渡航先の人たちともコミュニケーションを常に怠らず、実りある交流がしたいと思います。

・実際に派遣された場合、どのような活動をおこなうのか、活動内容、日常生活含めて具体的に記述してください

自分の経験や資格を活かして、派遣先で可能な要請業務+αの獣医業務にいろいろとチャレンジしていきたいと考えています。

具体的には自分が派遣される地域の要請内容に加えて、特に衛生面の指導を重点的に行いたいと思っています。

特に人獣共通感染症の大切さを金銭的損失、健康の両面から少しでも理解してもらえるような教育を行いたいです。

そしてその教育が、後々まで地域に根付いてもらえればと思っています。同時に、派遣先の周辺地域における家畜・小動物の糞便検査等から寄生虫調査を実施したいです。

糞便で検出される寄生虫の多くは、人獣共通の消化器疾患に関与するものが多いです。現地の実態が少しでもわかれば、生活の向上が期待できると思います。

制約は多々あると思いますが、「まずやってみる」をモットーに二年間という時間を有効に使いたいです。

・帰国後 参加経験をどのように活かしたいか

私は感染症を含めた公衆衛生上のさまざまな問題に、現在非常に関心があります。

将来は日本だけでなく、途上国を含めた様々な国で貢献できる公衆衛生分野の専門家として業務に従事するのが目標です。

そのために帰国後は、語学能力向上や多様な価値観や文化に触れる為に欧米の大学院へ留学することも検討しています。

・体験談などでこころに残ったエピソード。実際の活動に取り入れたい内容など。

協力隊を目指すにあたって、懇意にしていた獣医の先輩や、参加していた他職種の隊員の方々から話を聞きました。

その中で印象的だった内容が、「現地活動が募集時の要請内容通りでないことが多々あった」ということでした。

その話を聞いて、私の期間中の課題は、現地における需要と供給のズレに挫けたり自暴自棄にならないこと。

そして自分ができることの中から現地のニーズを満たせるものを少しでも探しだし、実践できるよう積極的に試行錯誤していくことだと思っています。

・ 派遣要請を受けるにあたって弱点など。

私は卒業後、小動物臨床しか社会人経験がありません。今回獣医枠で要請があった家畜全般の知識は、大学時代に学んだものしかなく、実務経験が絶対的に不足しています。

しかし状況に応じた対応を行う力や、必要な情報を聞き出す技術、基礎知識を実践に結びつけてきた小動物臨床の経験は、必ず家畜の診断や諸々の問題にも応用できると思っています。

今の職場と同じように自分から常に積極的に行動し、一日でも早く現地の人たちと親睦を深めて力になれるよう努力するつもりです。